藤川新体制で“チャンス到来”…?阪神、来シーズンの新たな1軍戦力と目され…

プロ野球 最新情報

 2024年限りで岡田彰布監督が退任し、2025年シーズンから藤川球児新監督が指揮を執る阪神タイガース。プロ野球では指揮官が代われば、起用方針も変わることが多い。藤川監督の就任初年度となる来季は、戦力層が大きく変わる可能性もありそうだ。そこで今回は、藤川新体制で一軍起用が増えそうな選手を紹介したい。

 

今シーズンのセ・リーグはDAZNで生中継!

月額1270円お得に観るなら[PR]

 

中川勇斗

・投打:右投右打

・身長/体重:172cm/75kg

・生年月日:2004年1月27日

・経歴:京都国際高

・ドラフト:2021年ドラフト7位

 

 高卒1年目から二軍で好成績を収めながらも、ここまで一軍での出場機会がなかった中川勇斗。今オフは本職である捕手に加え、外野守備にも取り組んでおり、来季はチャンスが巡ってきそうだ。

 

 京都国際高から2021年ドラフト7位で阪神タイガースに入団。ルーキーイヤーには二軍で50試合に出場し、打率.295、3本塁打、15打点と高卒新人らしからぬ数字を残した。

 

 

 翌2023年もファームで優秀な数字を残すと、高卒3年目の今季は、70試合の出場で打率.321、4本塁打、28打点、OPS.920と傑出した成績をマーク。得点圏打率.404と勝負強さも発揮した。

 

 しかし、プロ入りから3年間で一軍登録の経験こそあるものの、出場機会を得ることはできなかった。

 

 それでも、今秋のキャンプでは出場機会を増やすべく、外野守備に挑戦。藤川球児新監督から直接指導を受けるなど、大きな期待が寄せられている。

 

 高卒4年目を迎える来季、まずは一軍デビューを飾り、飛躍のシーズンを目指したい。

井坪陽生

・投打:右投右打

・身長/体重:177cm/88kg

・生年月日:2005年3月17日

・経歴:関東第一高

・ドラフト:2022年ドラフト3位

 

 ルーキーイヤーから二軍で光るものを見せ続けている井坪陽生。近い将来のブレイクが期待される1人だ。

 

 関東第一高時代には甲子園出場こそなかったが、高校通算32本塁打を記録。走攻守三拍子揃った外野手として注目を集め、2022年ドラフト3位で阪神タイガースに入団した。

 

 

 高卒1年目の昨季は、6月まで二軍で打率3割超を記録。一時は首位打者に立つなど、高卒新人らしからぬパフォーマンスを発揮。

 

 夏場以降は状態を落としたが、最終的に93試合の出場で打率.248、3本塁打、34打点、4盗塁とまずまずの数字を残した。

 

 今季はファームで105試合に出場し、打率.275、2本塁打、28打点、15盗塁の好成績をマーク。シーズン終盤まで安定した数字を残すなど、前年からの成長を見せた。

 

 今秋のキャンプでは、藤川球児新監督から高評価を受けるなど、不動の正中堅手・近本光司の”後釜候補”としても期待が寄せられている。高卒3年目を迎える来季、まずは一軍デビューを狙いたい。

小幡竜平

・投打:右投左打

・身長/体重:184cm/76kg

・生年月日:2000年9月21日

・経歴:延岡学園高

・ドラフト:2018年ドラフト2位

 

 ここ数年は正遊撃手・木浪聖也の壁を破れず、控えに甘んじている小幡竜平。レギュラー奪取には、来季が大きなチャンスとなりそうだ。

 

 延岡学園高から2018年ドラフト2位で阪神タイガースに入団。高卒2年目の2020年に一軍デビューすると、同年は54試合に出場した。

 

 

 しかし、その後はなかなか一軍での出番を増やせず。2023年には自身初の開幕スタメンに抜擢されるも、木浪にポジションを奪われる結果となった。

 

 それでも同年は、47試合の出場で打率.282を記録。少ない出場機会で、まずまずの存在感を残した。

 

 今季は一時スタメン起用が増加し、11試合連続安打と結果を残していたが、左太もも裏の肉離れで長期離脱。最終的に50試合出場で打率.241、1本塁打、9打点という成績でシーズンを終えた。

 

 遊撃守備に粗さは残るものの、守備範囲の広さやスローイングには定評がある小幡。藤川球児新監督の就任により、起用法が変わる可能性もあるだけに、レギュラー奪取を狙いたいところだ。

髙寺望夢

・投打:右投左打

・身長/体重:178cm/76kg

・生年月日:2002年10月17日

・経歴:上田西高

・ドラフト:2020年ドラフト7位

 

 高卒2年目の2022年に一軍デビューを飾ったが、岡田彰布監督時代には一軍起用がなかった髙寺望夢。新体制では、チャンスを掴み取りたいところだ。

 

 上田西高から2020年ドラフト7位で阪神タイガースに入団。ルーキーイヤーから二軍で実戦経験を重ね、高卒2年目のシーズン終盤に一軍デビューを果たした。

 

 

 また、同年のクライマックスシリーズ(CS)では「8番・二塁」でスタメンに抜擢され、プロ初安打・初打点をマーク。球団史上初となる10代野手でのCS先発出場を果たした。

 

 昨季は一軍出場なしとなったが、二軍では106試合に出場し、打率.260、3本塁打、25打点、4盗塁の数字を記録。

 

 高卒4年目の今季も、2年連続一軍出場ゼロでシーズンを終えたが、ファームでは123試合に出場し、打率.288、35打点、23盗塁と大きく成績を伸ばした。

 

 二軍では二塁、三塁、遊撃と内野の複数ポジションをこなしており、一軍でも起用の幅はありそうだ。高卒5年目を迎える来シーズンは、勝負の1年になるだろう。

及川雅貴

・投打:左投左打

・身長/体重:184cm/81kg

・生年月日:2001年4月18日

・経歴:横浜高

・ドラフト:2019年ドラフト3位

 

 今季は9試合の一軍登板にとどまったが、藤川球児新監督から大きな期待がかけられている及川雅貴。来季は先発ローテーション入りを狙うシーズンとなりそうだ。

 

 横浜高から2019年ドラフト3位で阪神タイガースに入団。高卒2年目の2021年にリリーフとして一軍デビュー。

 

 

 同年は39試合に登板し、12ホールドポイント(2勝3敗10ホールド)、防御率3.69をマークした。

 

 昨季も救援を中心に33試合に登板し、10ホールドポイント(3勝1敗7ホールド)、防御率2.23を記録。

 

 しかし、今季は起用法が定まらず、一軍登板はわずか9試合(5先発)に。それでも、7月31日の巨人戦では先発初白星を挙げ、1勝3敗、防御率2.76と飛躍の兆しを見せている。

 

 今秋のキャンプでは、藤川監督から直接指導を受けた。150キロに迫るストレートと変化量の大きいスライダーは魅力なだけに、来季は開幕ローテーション入りを目指したい。

門別啓人

・投打:左投左打

・身長/体重:183cm/86kg

・生年月日:2004年7月10日

・経歴:東海大札幌高

・ドラフト:2022年ドラフト2位

 

 将来の左腕エース候補として、大きな期待を受けている門別啓人。高卒3年目となる来季、まずは一軍初勝利を手にしたいところだ。

 

 東海大札幌高から2022年ドラフト2位で阪神タイガースに入団。ルーキーイヤーから大器の片鱗を示し、早くも一軍デビューを飾った。

 

 

 同年9月30日の広島戦でプロ初先発のマウンドでは、5回無失点の好投を披露。同年は2試合の一軍登板で、防御率3.38の数字となった。

 

 高卒2年目の今季は、岡田彰布前監督からそのピッチングを絶賛され、春季キャンプから一軍に帯同。見事に開幕一軍メンバーにも名を連ねた。

 

 開幕直後からリリーフとして登板し、5月3日の巨人戦で今季初先発を任された門別。しかし、初回から4点を失うなど苦しい投球に。3回6失点(自責点4)と踏ん張りきれず、ファーム降格となった。

 

 それでも、8月24日の広島戦で再び一軍のマウンドに上がると、5回2失点と粘投。来シーズンの飛躍を予感させるピッチングを見せた。

 

 潜在能力は誰もが認めるだけに、早期の先発ローテーション定着が期待されている。

 

 

【了】