名古屋グランパスは9日、いわてグルージャ盛岡に育成型期限付き移籍中のMF豊田晃大が同期間満了となり、併せてクラブとの契約も満了となることから、今シーズン限りで退団することを発表した。
2003年4月11日生まれの豊田は現在21歳。名古屋グランパスU-15からU-18を経て、2022年にMF吉田温紀、MF甲田英將とともに、トップチームに昇格。攻撃センスが光る“若き司令塔”は、昨年5月のルヴァン杯・ヴィッセル神戸戦で存在感を発揮すると、同年夏からAC長野パルセイロへと育成型期限付き移籍したが、負傷離脱もあって出場機会を得ることはできず。迎えた今シーズンは、いわてグルージャ盛岡に修業先を移したものの、ここでもリーグ戦12試合とプレータイムは限定的だった。
まず、育成型期限付き移籍加入で1年間プレーしたいわてグルージャ盛岡を去ることに伴い、豊田はクラブ公式サイトにてコメントを残している。
「いわてグルージャ盛岡を応援してくださる皆様、1年間という短い間でしたが沢山の応援をありがとうございました。チームとしては降格という結果で終わってしまったこと、チームに貢献できなかったこと、本当に申し訳ない気持ちです。『頑張れ』『期待しているよ』そんな言葉を貰うたび結果を出せない、ピッチに立てない歯がゆい気持ちと悔しさが入り混じり、時には矢印が外に向くことがありました。そんな時ばかりだったかもしれません」
「そんな中でも皆さんの応援の声、チームメイト、スタッフの皆さんが支えてくれたからこそ1年間戦えましたし、消えかけていた自信を取り戻すことができました。この地で戦えたこと、チームメイト、スタッフ、ファンサポーターの皆さんを誇りに思います。ありがとう、いわてグルージャ盛岡。ありがとう、岩手」
そして、ユースから約7年半に渡って過ごした名古屋グランパスを退団する豊田は、クラブ公式サイトにてコメントを残している。
「あのピッチ、スタジアムに立てばなんでも出来そう。そう思わせてくれる、そう力が湧いてくる特別なスタジアムでした。1年半という短い間でしたし、皆さんの前でプレーする機会もほとんどありませんでしたが、たくさんの応援ありがとうございました」
「そして、名古屋グランパスユース、ジュニアユース、ジュニアを応援してくださっている皆さん。ジュニアユース、ユースを含め約7年半、本当にたくさんの応援ありがとうございました。僕のチャントを歌ってくださった時、横断幕を初めて見た時、涙が出そうなくらい嬉しかったことを今でも覚えています。皆さんが居なかったら僕は名古屋でプロになりたいと思っていませんでしたし、皆さんからの厳しい意見や応援、期待の声がいつも僕を後押ししてくださいました。期待に添えず申し訳ないです。自分と向き合い、努力してまたここに戻って来れるよう精進したいと思います。ありがとうございました!」