米Microsoftは12月6日(現地時間)、Windows 11 Insider Preview Build 26120.2510 (KB5048780)をDevチャネルにリリースした。このアップデートでは、11月末にQualcomm製プロセッサ搭載Copilot+ PC向けに開始した「リコール(Recall)」と「Click to Do」のプレビューを、Intel製またはAMD製のプロセッサを搭載したCopilot+ PCに拡大している。
「リコール」は、PCのアクティブな画面のスナップショットを定期的に記録し、デバイス内のAI機能で分析を行う。これにより、ユーザーは作成されたビジュアルタイムラインを遡ったり、自然な言葉で質問することで、アプリ、Webサイト、画像、ドキュメントをより容易に見つけることができる。プレビュー版は段階的に展開されており、中国語 (簡体字)、英語、フランス語、ドイツ語、日本語、スペイン語などの言語をサポートしている。
「Click to Do」は、PCの画面に表示されているコンテンツ(画像、動画、テキスト、ドキュメントなど)を認識し、それに関連するクイックアクションを実行できる機能である。たとえば、画像を開いている状態でWindowsキーを押しながらマウスをクリックすると、インタラクティブなオーバーレイが表示され、「Bing」のビジュアル検索、「フォト」の背景ぼかし、「ペイント」の背景除去といったアクションを選択してすばやく実行できる。Click to Doは、Windowsに組み込まれたSmall Language Model (SLM)「Phi Silica」を活用した初のCopilot体験であり、データの処理はローカルデバイス上で行われる。
最新のプレビューでは、Click to DoのサポートがIntel製およびAMD製プロセッサ搭載のCopilot+ PCに拡大されたことに加え、以下のような多様な方法で機能を利用できるようになった。
- [Windows]キーを押しながらマウスをクリック
- [Windows]キー+[Q]
- Snipping Toolメニュー
- Windows Searchで「Click to Do」と検索
さらに、Intel製およびAMD製プロセッサ搭載のCopilot+ PCにおいて、「ペイント」のバージョン11.2410.1002.0以上でCocreator機能を、「フォト」のバージョン2024.11120.1001.0以上でImage Creatorとイメージのリスタイル(Restyle Image)を体験できるようになる。