9日に『2024年度の現役ドラフト』が開催される。2022年に始まった現役ドラフトは、今年で3回目。
第1回ではDeNAから中日に移籍した細川成也が、新天地でレギュラーに定着し2年連続で20本塁打以上を放ち、今季は全143試合に出場し、外野手部門のベストナインを受賞した。ソフトバンクから阪神へ移籍した大竹耕太郎も、移籍1年目の昨季12勝を挙げ、阪神の18年ぶりのリーグ優勝に貢献すると、今季は2年連続二桁勝利、自身初の規定投球回を達成した。第2回現役ドラフト組では、ソフトバンクから日本ハムへ移籍した水谷瞬が交流戦史上最高打率となる.438をマークし交流戦MVPを獲得。この現役ドラフトによって移籍先で活躍するケースが増えている。
現役ドラフトでは、かつてドラフト1位でプロ入りした選手たちも移籍している。第1回でいえば、楽天から巨人へ移籍したオコエ瑠偉がそうだ。オコエは15年ドラフト1位で楽天に入団し、楽天では伸び悩んだが、巨人では今季自己最多の68試合に出場して、打率.261、3本塁打、13打点と、レギュラーを掴んだわけではないが、貴重な右の外野手として良い働きを見せた。
第2回の現役ドラフトでは16年ドラフト1位のロッテ・佐々木千隼がDeNA、17年ドラフト1位の阪神・馬場皐輔が巨人、同じく17年ドラフト1位の中日・鈴木博志がオリックスへ移籍となった。佐々木は独特な軌道を描くスライダーが新天地では武器となり、28試合・37イニングを投げ、1勝1敗6ホールド、防御率1.95の成績を残せば、来季から登録名が博志となる鈴木博志も32試合に登板して、1勝1敗9ホールド、防御率2.97と移籍で輝きを取り戻した。
12球団見渡すと、やや伸び悩んでいたり、結果を残した後、低迷している選手がいるのも事実。第3回の現役ドラフトでもかつてのドラフト1位の選手の移籍はあるだろうかーー。