アーセナルはフルアムとドロー決着 [写真]=Getty Images

 プレミアリーグ第15節が8日に行われ、フルアムとアーセナルが対戦した。

 一時の不振を抜け出し、公式戦4連勝中と波に乗る3位アーセナル。前節は得意とするセットプレーから2ゴールを挙げ、マンチェスター・ユナイテッドにルベン・アモリム体制初黒星をつけた。公式戦5連勝を目指す今節はここまで6勝4分4敗という成績を残し、暫定9位につけているフルアムとのロンドン・ダービー。ベルント・レノやエミール・スミス・ロウらかつて在籍していた選手を多く抱えるチームを下し、勢いを維持することはできるだろうか。アーセナルに所属する日本代表DF冨安健洋は負傷によりベンチメンバーから外れている。

 序盤はミドルブロックを形成するフルアムに対し、アーセナルが小気味良くパスを繋ぎながらチャンスをうかがう展開が続く。11分、GKレノのキックをラウル・ヒメネスが胸で落とし、スミス・ロウを経由しケニー・テテがボールをキープ。相手DFラインの背後へパスが送られると、抜け出したヒメネスがゴール左下隅に流し込みネットを揺らす。フルアムが一瞬の隙を突いて先制に成功した。

 リードを許したアーセナルは24分、レアンドロ・トロサールが相手DFラインの背後へワンタッチパスを送り、抜け出したデクラン・ライスがボレーで狙うも枠の右へ。その後もフルアムを押し込み続け、37分にはショートカウンターからブカヨ・サカにチャンスが訪れたが、カットインから放たれたシュートはGKレノが弾き出した。終盤にかけてもサカの右サイドを起点にいくつか惜しいシーンを作るが、ネットを揺らすことはできず、前半は1-0で終了した。

 後半開始早々の52分、左CKを獲得したアーセナルはライスが右足でインスイングのクロスを供給。ファーサイドでカイ・ハヴァーツが折り返すと、最後はウィリアン・サリバが押し込み試合を振り出しに戻した。勢いを増すアーセナルはセカンドボールの回収率を高め、マルティン・ウーデゴーアを起点にチャンスを増やしていく。70分には再びライスの左CKから決定機を作ったが、トーマス・パルティのヘディングシュートは惜しくも枠を外れた。

 追い付かれたフルアムはアバウトなロングボールからアンドレアス・ペレイラに1度チャンスが訪れるが決め切ることはできず、押し込まれる時間が続く。迎えた88分、アーセナルはユリエン・ティンバーがライン間でボールを引き出し、左に開いたガブリエウ・マルティネッリに展開。カットインからのクロスにファーサイドのサカが頭で合わせてネットを揺らしたが、VARの結果オフサイドがあったとして得点は取り消された。

 試合はこのまま1-1で終了し、アーセナルは公式戦5連勝を逃した。次節は14日に行われ、フルアムはアウェイでリヴァプールと、アーセナルはホームでエヴァートンと対戦する。

【スコア】
フルアム 1-1 アーセナル

【得点者】
1-0 11分 ラウル・ヒメネス(フルアム)
1-1 52分 ウィリアン・サリバ(アーセナル)