パーソルキャリアが運営する転職サービス「doda(デューダ)」は12月4日、「20代 未経験職種への転職時 決定年収レポート」を発表した。

同レポートは8月~9月、2019年度~2023年度の転職者のうち、「転職回数0回」かつ前職と異なる職種へ転職をした20代のビジネスパーソンを対象に実施した。

  • 職種未経験可求人数の割合(2023年)、図2 職種未経験可求人数の推移

全求人に占める職種未経験可の求人の割合は7%だった。

しかし、職種未経験者からの応募を歓迎する「職種未経験可」の記載がある求人数は、2019年から2023年の5年間で約4倍となり、未経験職種へ挑戦する間口が徐々に広がっている。

20代の未経験職種への転職者は、2019年度から2023年度にかけて約1.4倍に増加した。

転職前後の年収の変化をみると、2023年度は6割近くの個人が年収アップしており、平均決定年収金額は2019年度と比べて26万円増えている(358万円→384万円)。

  • 未経験職種への転職者における平均決定年収額の推移と転職後に年収アップした個人の割合の推移

過去5年間で、平均決定年収金額の増加が目立った職種や、転職後に年収アップをかなえた個人の割合が大きかったのは「クリエイター・クリエイティブ職」「営業職」「事務・アシスタント職」だった。

前職が「クリエイター・クリエイティブ職」だった人のうち、2023年度の未経験職種への転職者の割合は約半数。未経験職種への転職者の平均決定年収の推移を見ると、過去5年間で約47万円アップしていることがわかった。

  • 前職「クリエイター・クリエイティブ職」から未経験職種へ転職した際の年収の変化

前職が「営業職」だった人のうち、2023年度の未経験職種への転職が占める割合は約40%だった。未経験職種への転職者の平均決定年収の推移を見ると、過去5年間で38万円増加している。

  • 前職「営業職」から未経験職種へ転職した際の年収の変化

前職が「事務・アシスタント職」だった人のうち、2023年度の、未経験職種への転職が占める割合は約半数だった。未経験職種で年収アップした個人の割合は過去5年で10%増加し、2023年度においては3人に2人が年収アップをかなえている。

  • 前職「事務・アシスタント職」から未経験職種へ転職した際の年収の変化