カオナビは12月4日、「予実管理に関する実態調査」の結果を発表した。調査は2024年11月13日~11月15日、経営層150名、ミドルマネージャー(課長、部長クラスの中間管理職)150名を対象にインターネットで行われた。
約8割のミドルマネージャーが予実管理に課題ありと回答
ミドルマネージャーに対し、予実管理に課題を感じているか聞くと、「非常に感じている/やや感じている」という回答が約8割(76.7%)に上り、多くのミドルマネージャーにとって予実管理が悩みの1つになっていることが分かった。
さらに具体的な課題を聞いたところ、最も多かった回答が「予算策定や見込みの精度(39.3%)」。次いで「データ収集や入力業務の手間(33.3%)」「データ分析に関するスキルや知識の不足(29.3%)」と続いた。データ収集を手間に感じているだけでなく、およそ3人に1人がデータ分析のスキルや知識不足を課題として上げており、その結果、予算策定や見込みの精度にも影響が出ていると考えられる。
4割近くが、予実管理に苦手意識あり。一方で、予実管理が得意とする人ほど売上達成する割合が高い
次に、ミドルマネージャーに対し、予実管理が得意かどうか聞いたところ、6割以上(63.3%)が「非常に得意/やや得意」と回答。その一方で4割近く(36.6%)が「あまり得意ではない/苦手」と回答しており、日常業務で接していても、予実管理に苦手意識を持つ人が一定数いることが分かる。
さらに上記の結果を、売上目標の達成具合でクロス集計したところ、「予実管理が得意」とするミドルマネージャーの方が、売上目標を達成する割合が高い傾向にあることが明らかに。ミドルマネージャーの適切な予実管理が各部門の目標達成に大きく貢献することが分かった。
経営層の9割以上が、ミドルマネージャーに「予実管理の意識が必要」と回答
次に経営層・予実管理担当者に対し、ミドルマネージャーに予実管理の意識が必要かどうか聞いたところ、「非常に感じる・やや感じる」と回答した人が、9割以上(94.7%)にのぼった。さらに、予実管理が現場の数値に対する意識を高めていると感じるか聞くと、「非常に感じる・やや感じる」との回答が約9割(88.0%)に。大多数の経営層が、現場主体の予実管理を求めており、また実際に予実管理を行うことで、社員1人ひとりの数字に対する意識が向上すると実感しているようだ。