楽天グループが運営する旅行予約サービス「楽天トラベル」は11月29日、2024年~2025年の年末年始における旅行動向を発表した。
子連れの家族旅行が特に好調、人気は「オールインクルーシブ」
楽天トラベルにおいて、年末年始9日間での国内旅行の予約泊数は、11月中旬時点で前年同期比約1.2倍と好調だという。同期間内で予約泊数が多い日は12月28日、12月29日、12月31日(順不同)となり、年内の予約が多い傾向に。また、前年同期比で特に予約泊数が伸びている都道府県トップ3は、広島県・滋賀県・福井県の順で、さらに宿泊構成別では、子連れの家族旅行に次いで男女2名利用、大人複数名グループ利用の伸びが高い傾向がみられる。
宿泊プランにおいては、滞在中の食事やドリンク、アクティビティなどを追加料金なしで楽しめるサービス「オールインクルーシブ」のキーワードを含んだプランの予約泊数が、前年同期比で3倍以上に増加している。このようなプランは年間を通じて注目度が高まっており、特に子連れ家族での利用の伸びが前年同期比で約4.4倍と高く、需要をけん引している。子ども向けのサービスが充実した宿も多いことから、家族で安心して楽しむことができる付加価値の高い宿泊プランとして人気を集めているとみられる。オールインクルーシブは、コロナ禍をきっかけに注目を集めた宿満喫型の旅行スタイルの1つで、天候や気温にも予定が左右されにくいことから人気が続いている。
海外旅行はアクセスが良いアジア圏が好調に推移
年末年始9日間での海外旅行の予約泊数も、前年同期比約1.2倍と好調。人気の行き先トップ3は、例年と同様に台湾・韓国・ハワイとなっている。特に、円安の影響が比較的小さく、旅費や現地での旅行費用を抑えやすい韓国は近年人気の上昇が続いており、日本からのフライト便数の増加や韓国の食や文化への高い関心などを背景に前年同期比約1.3倍の予約泊数となっている。
その他のアジア圏においても、年末年始の旅行需要が高まっている。前年同期比で予約泊数が大きく伸長した国は、シンガポール・フィリピン・ベトナムとなり、いずれも1.4倍以上の伸び率だという。各国ならではの文化をはじめとした魅力に加え、フライト時間の短さや時差の少なさ、旅行費用が比較的抑えやすいことなどが背景にあると考えられる。