結婚式にお呼ばれすると参列する側も準備するものが多く、「ご祝儀袋のことを忘れていた!」なんてこともあるでしょう。そんなときに便利なのがコンビニです。本記事では、コンビニで買えるご祝儀袋の選び方やマナーについて紹介します。

ご祝儀袋はコンビニでも買える?

  • ご祝儀袋はコンビニでも買える?

ご祝儀袋は文房具店や雑貨店だけでなく、コンビニでも入手可能です。多くの店舗では、いくつかの種類から選ぶこともできます。店舗によって取り扱っているものが違うので、ほしいものがない場合は、数店舗見て回るといいでしょう。

コンビニのご祝儀袋は失礼になる?

「コンビニのご祝儀袋は相手に失礼じゃない?」と気になる人もいるのではないでしょうか。しかし、コンビニで購入したご祝儀袋であっても、失礼になることありません。購入先よりもシチュエーションに合わせた選び方、マナーに即した包み方に気をつけることが大切です。

コンビニでご祝儀袋を買う際の選び方

  • コンビニでご祝儀袋を買う際の選び方

ご祝儀袋と一口に言っても、その種類はさまざま。ここからは、ご祝儀袋の選び方について紹介します。

水引の結び方

水引の代表例には、あわじ結び、結び切り、蝶結びなどが挙げられます。結婚式に渡すご祝儀では、あわじ結び、結び切りのいずれかにするのがマナー。何度も結びなおせる蝶結びは、「一度きりのお祝い」という趣旨に反するのでタブーとされます。

水引と袋の色

結婚式のご祝儀には、金銀か紅白の水引を選ぶのが一般的です。

袋そのものの色については、カラフルなご祝儀袋も販売されていますが、どこで使っても問題ないという意味では白を選ぶのが無難。親しい友人や後輩であれば、白以外のカラフルなものであっても失礼にはあたらないでしょう。

熨斗(のし)の有無

熨斗(のし)は、ご祝儀袋の右上にある飾りのことで、お祝い事の象徴になっています。結婚式には熨斗のついたご祝儀袋を用意しましょう。

金額別のふさわしいご祝儀袋

  • 金額別のふさわしいご祝儀袋

ご祝儀袋には、シンプルなものから豪華な装飾が施されたものまであり、金額に合わせたデザインを選ぶことが大切です。ここからは、金額別にふさわしいご祝儀袋のタイプを紹介します。

1万円の場合

結婚式に出席せずご祝儀だけ渡すときは1万円程度が相場。この場合は、シンプルなデザインのものを選びましょう。豪華な装飾のついたものはふさわしくありません。水引や熨斗が印刷されたタイプがおすすめです。

2~3万円の場合

もっとも一般的な3万円や、経済的な理由で2万円を包むのであれば、スタンダードなタイプのものを選びましょう。

5万円以上の場合

夫婦連盟で渡す場合や親族などで5万円以上包む場合は、装飾が豪華なものを選ぶのがおすすめです。金額にふさわしい、高級感のある華やかなものを選びましょう。

迷ったときにはビニールの外袋をチェック

売り場でご祝儀袋を見ても、どれがふさわしいのかわからない場合は、パッケージをチェックしてみてください。目安となる金額についての記載があるはずです。それを見て買えば、ふさわしくないデザインを選択して恥ずかしい思いをすることもないでしょう。

ご祝儀の正しい書き方

  • ご祝儀の正しい書き方

せっかくふさわしいご祝儀袋を選んでも、書き方を間違えてしまうと台無しです。ここからは、ご祝儀袋の正しい書き方を紹介します。

ボールペンは使わない

ボールペンや万年筆の使用は、お祝いの場ではNG。簡便に済ませることは避けて、筆ペンか毛筆を使いましょう。筆ペンはコンビニでも購入できます。

なお、筆ペン・毛筆であっても薄墨はNGです。涙で文字がにじんだように見えることから、お葬式の香典などで使うのが一般的で、ご祝儀袋に使うのはマナー違反となります。

表書きは名目と名前を書く

ご祝儀袋の表書きには、名目と自分の名前を書きます。名目は4文字で書くと縁起が悪いとされているので、「寿」や「御結婚御祝」といったように書きましょう。あらかじめ名目が印刷されているご祝儀袋もあるので、字に自信がない人はこちらを選ぶのもおすすめです。

名前はフルネームで水引の真下、ちょうど中央に名目よりも小さく書くのがマナー。夫婦連名の場合、名字はどちらか一方でも、それぞれにつけても構いません。

金額は旧字漢数字を使用

中袋の表書きには、包む金額を記載しましょう。中央に、漢数字かつ旧字体で書くのが基本です。例えば、3万円なら「金 参萬円」、5万円なら「金 伍萬円」と書きます。

中袋の裏面には住所・名前を書く

中袋の裏面には自分の住所と名前を書きます。位置は左下です。住所を大きく書きすぎて名前を書くスペースがなくなってしまわないよう、バランスに気をつけながら書きましょう。郵便番号はなくても問題ないですが、書いておくと丁寧です。

ご祝儀袋を使うときのマナー

  • ご祝儀袋を使うときのマナー

最後に、ご祝儀袋を使うときのマナーを紹介します。

お札は新札を用意

よく知られていることですが、お札は新札を包むのがマナー。この日のために準備していたという気持ちが伝わるのがその理由です。新札は銀行などで入手できるので、あらかじめ用意しておきましょう。

もし、事前に用意できず、式当日が土日で銀行にも行けない場合は、利用する結婚式場に問い合わせてみましょう。参列者のためにピン札を用意していることがあります。

肖像画は表かつ上に

ご祝儀袋にお札を入れる際は、肖像画が表に、かつ上に来るようにするのがマナーです。1枚目だけでなく、すべての紙幣を同じ向きに揃えましょう。

上包みは下部で上部を覆う

ご祝儀袋の上包みは裏面を縦方向に折り重ねる際、下部で上部を覆うよう重ねるのがマナー。「幸運を受け取る」という意味合いを持ちます。逆は弔事の際の折り方になるので、間違えないよう注意しましょう。

袱紗(ふくさ)で包む

ご祝儀袋を持って行く際は、曲がったり汚れたりしないよう、袱紗(ふくさ)に包むのが一般的です。事前に用意できなかった場合は、ハンカチで代用してもいいでしょう。コンビニで袱紗はなかなか見かけませんが、ハンカチなら多くの店舗で取り扱っています。

コンビニで買ったご祝儀袋でもマナーを守っていれば大丈夫!

  • コンビニで買ったご祝儀袋でもマナーを守っていれば大丈夫!

ご祝儀袋の選び方やマナーについて説明してきました。コンビニで購入したご祝儀袋でも、これらのポイントをきちんと押さえておけば問題ありません。ただし、当日にバタバタ用意するとミスも起きがち。できれば事前に用意しておくのがおすすめです。当日気持ちよくお祝いするためにも、余裕を持って準備しておきましょう。