日本の中心あたりに位置し、名古屋から北に約35km、1時間20分で到着する直通便の高速バスも出ている岐阜県関市(せきし)は、イギリスのシェフィールド、ドイツのゾーリンゲンと並び、世界三大刃物産地に数えられる「日本一の刃物のまち」。

約700年以上前に関の地が日本刀の産地として隆盛を極めたことに始まり、刀鍛冶の技術が刃物づくりに受け継がれ、今もなお、包丁、ナイフ、ハサミ、爪切りなど刃物製品出荷額が全国1位を誇っています。

古式ゆかしき「日本刀鍛錬」の実演がみられる「関鍛冶伝承館」など刃物の歴史に触れられる施設や、2,000点以上の刃物を見て購入することができる「岐阜関刃物会館」などがあり、また約300もの刃物関連の事業所があります。多くの事業者が専門分野を分業することで、質の高い刃物を生産する体制を築いているのだとか。

今回紹介するのは、そんな関市で開催される「関伝古式日本刀鍛錬打ち初め式(せきでん こしき にほんとう たんれん うちぞめしき)」。まちの刀匠らが、日本刀の鍛錬を奉納し、仕事の繁栄と発展を祈念する行事とは、一体どのようなイベントなのでしょうか。

本稿では、マイナビふるさと納税担当者が気になったイベントとふるさと納税返礼品を紹介していきます。

今回は、関市のイベント「関伝古式日本刀鍛錬打ち初め式」の詳細や、返礼品について調べてみました!

関市のイベント「関伝古式日本刀鍛錬打ち初め式」について

・イベント名:関伝古式日本刀鍛錬打ち初め式
・開催日時:令和7年1月2日(木) 10:00~
・開催場所:関鍛冶伝承館(関市南春日町9-1)
・アクセス:【車】東海北陸自動車道「関IC」から10分
【鉄道】「名古屋駅」-JR東海道線「岐阜駅」-JR高山本線「美濃太田駅」-長良川鉄道「せきてらす前駅」から徒歩5分
【高速バス】「名鉄バスセンター4F 23番乗場」-高速名古屋関美濃線「栄町1丁目」から徒歩15分
・参加費:無料
・駐車場:無料駐車場有り
・公開定員:90名

「関伝古式日本刀鍛錬打ち初め式」は、関市の刀匠らが年初である1月2日に日本刀の鍛錬を奉納し、仕事の繁栄と発展を祈念する行事です。盛業を祈り、烏帽子や白装束に身を包んだ刀匠が鍛錬の奉納を行います。

一般観覧も可能で、市内外を問わず見学者が訪れ、定員一杯となる人気イベントなのだとか!

見どころは、鋼(はがね)を打つ「トン・テン・カン」のリズムと火花が舞い散る迫力の光景で、見せ場は、むこう鎚(づち)の廻し打ち。脇座に立つ刀匠の大鎚と、横座に座る刀匠の小鎚が「トン・テン・カン」と小気味のよいリズムを生み出します。

この場所でしか感じることができない火の音、鉄の匂い。打っては折り、折っては打ち、不純物を叩きだし、鋼の硬さを増加させ、鋼を熱しては打つ、火花飛び散る迫力の刀匠による日本刀鍛錬は圧巻!

「関鍛冶伝承館」内にある「技能公開場」では、技能師が1年の盛業と無事を願う神事を行い、こちらも観覧可能とのことです。

技能師とは、研師(とぎし)、白銀師(しろがねし)、柄巻師(つかまきし)、鞘師(さやし)のことを指し、刀身を製作する刀鍛冶のほか、これら技能師などその道の専門職人が卓越した技能を分担することで、一振一振、日本刀を完成させているとのこと。

古来より関に伝わる匠の技を、映像や資料で展示している「関鍛冶伝承館」では、関鍛冶の卓越した伝統の技法を受け継ぐ現代の刀匠たちによる古式日本刀鍛錬実演を、月に一回、一般公開しています。通常時に必要な入館料、観覧料が、打ち初め式当日は両方無料となるのだそう。

「日本一の刃物のまち・関市」は、700年以上前に関の地で隆盛を極めた日本刀づくりが起源です。担当者によると「刀鍛冶の技術を現代の刀匠が再現する貴重な場を、ぜひ体感していただき、関市の刃物の歴史に少しでも興味を持っていただけたら嬉しい」とのことです。

歴史好き、刀剣ファンの人には、必見のイベントです。

自治体からのメッセージ

会場となる「関鍛冶伝承館」から徒歩1分の立地に「せきてらす」という施設があり、その館内に「観光案内所」や、2,000点以上の刃物を見て購入することができる「岐阜関刃物会館」もあります。ぜひ「せきてらす」と「関鍛冶伝承館」を起点に、関観光をお楽しみください。
(※岐阜関刃物会館・せきてらす共に1月2日は午前中のみ営業)

関市のふるさと納税返礼品について

かの昔、関の地で優れた刀匠として知られた2代目孫六兼元が、見た目にも美しく頑丈で抜群の切れ味の刃物をつくり「関の孫六」と呼ばれたことから、その業と心を受け継ぐブランドとして生まれた「貝印の関孫六ブランド」。その爪切りと三徳包丁&ペティナイフのセットを紹介します。

貝印 関孫六 爪切り type102

・提供事業者:(発送元)協同組合岐阜関刃物会館(製造元)貝印株式会社
・内容量:爪切り×1
・寄附金額:5,000円

「切れ味」「耐久性」「デザイン性」をすべて兼ね備えた、美しい光沢のクロムメッキ仕上げの爪切りです。鋭い切れ味を長く保つことができる最高級ステンレス素材。切った爪が飛び散らず、持ちやすいように側面にカーブを付けた取り外し可能ストッパーケースと、粗目・細目、二つの粗さの爪やすり付き。

貝印 関孫六 オールステンレス「匠創」三徳&ペティセット

・提供事業者:(発送元)協同組合岐阜関刃物会館(製造元)貝印株式会社
・内容量:三徳包丁×1、ペティナイフ×1
・寄附金額:2万円

ハンドルと刀身の継ぎ目がなく、錆びにくく衛生的に使用可能な三徳包丁とペティナイフのセットです。食材の味を壊さない最高級ステンレス素材を使用し、抜群の切れ味を実現。オールステンレスなので、お手入れが簡単! 食洗機使用や熱湯消毒も可能です。


今回は岐阜県関市のイベント「関伝古式日本刀鍛錬打ち初め式」の魅力と、刃物の返礼品を紹介しました。鎌倉時代より今に伝わる関鍛冶の技である古式日本刀鍛錬や、折り返し鍛錬を見ることができるイベント。迫力満点の日本刀鍛錬を目や耳、肌で感じることができます。気になる方は一度チェックしてみてください。