明治安田J1リーグ第38節、ヴィッセル神戸は湘南ベルマーレを3-0で下し、クラブ史上初のJ1連覇と天皇杯との2冠を達成した。
先発フル出場を果たした扇原貴宏は、中盤のアンカーポジションで攻守に奮闘。2点リードで迎えた70分、扇原にとって待望の瞬間が訪れる。酒井高徳のロングスローからエリア内で大迫勇也が粘り、最後は扇原が左足を振り抜く。見事ゴールネットに突き刺さり、決定的な3点目となった。神戸を率いる吉田孝行監督も「最後の大事な場面でよくやっくれました。2-0からの3点目は非常に大きかったです。普段から練習を一生懸命やっていた努力の賜物」と扇原を称えた。
扇原は2022年に横浜F・マリノスから神戸に移籍。神戸在籍3季目、神戸での公式戦78試合目にして待望の移籍後初ゴールを記録した。扇原は「あれだけ打ちやすいところに落としてくれたので、半分サコくん(大迫)のゴールといってもいいくらい優しい落としでした。蹴った瞬間に『入った!』と思いました」と手応えを語っている。