明治安田J1リーグ第38節、ヴィッセル神戸は湘南ベルマーレを3-0で下し、クラブ史上初のJ1連覇と天皇杯との2冠を達成した。
山川哲史はセンターバックの一角を担い、先発フル出場で完封勝利に貢献。「状況的に引き分け以下では優勝できないと思っていました。みんなその気持ちはありましたし、特にホームのノエスタで素晴らしい歓声を受けながらプレーして結果を出せたことは、またチームが一つ進んだと思います」と胸を張った。
試合後に行われた2024ファイナルセレモニー、今季キャプテンを務めた山口蛍は大観衆の前で突如キャプテン退任を表明。「テツ(山川)に引き継いでもらいたい」と後継者を指名した。事前に通達されたいたのかと思いきや、「あの場で初めて聞きました」と山川。「責任重大だなと。このクラブを引っ張っていくのは大変だと思いますけど、蛍さんから託されたからにはしっかりとやり抜きたい」と気持ちを新たにした。
今季は山口蛍がキャプテンを務め、山川と酒井高徳は副キャプテンを担った。山口からは「チームがうまくいっていない時にキャプテンがどうするべきなのか。今季はシーズンを通して勝っていい時期が多かったですけど、『なかなかチームがうまくいかない時にキャプテンがどう振る舞うのかが大事』」という金言も受けた。「自分がより成長して、チームを引っ張っていかないといけない」。山川は新たな使命を胸に「託されたので、とにかく全力でやりたい」と3連覇を目指す来季を見据えた。