ヤクルトのミゲル・ヤフーレ

 楽天は6日、ヤクルトを自由契約となったミゲル・ヤフーレ投手の獲得を発表した。

 ヤフーレは楽天球団を通じて、「楽天イーグルスの一員になることができ本当に感謝しており、とてもハッピーな気分です。2025年がイーグルスとファンの皆さんにとってどのような一年になるのか、とてもワクワクしています。オフの間にしっかり準備をして、来年はベストを尽くし、どのような形でもチームがチャンピオンになることに貢献できるよう頑張ります。皆さん、「ペコちゃん」が東北に行きます!See You Guys Soon!」とコメントした。

 ヤフーレはヤクルトでプレーした今季、23試合・129回1/3を投げ、5勝10敗1ホールド、防御率3.34の成績を残し、9月は0勝1敗だったが、22イニングを投げ、防御率2.45だった。

 ヤフーレのようにセ・リーグの球団からパ・リーグの球団へ移籍した外国人投手は多く、古くは98年〜00年まで広島でプレーし01年に移籍したロッテで最優秀防御率のタイトルを獲得したミンチー、11年と12年に広島でプレーした後、13年が西武、14年〜21年にソフトバンクでプレーしソフトバンク時代に3年連続で最多セーブのタイトルを獲得したサファテなどがいる。

 直近10年で見ると、ガンケル(阪神→ソフトバンク)、メルセデス(巨人→ロッテ)、ターリー(広島→楽天)がいる。ガンケルは阪神時代の21年に9勝、翌22年は5勝を挙げ、23年にソフトバンクへ移籍したが、5試合・17イニングを投げ、0勝1敗、防御率5.82だった。

 メルセデスは巨人時代の19年に22試合・120回1/3を投げ、8勝をマークしリーグ優勝に貢献。巨人最終年となった22年も20試合・110回1/3を投げ、5勝7敗、防御率3.18の成績を残した。23年から移籍したロッテでは、勝ち星に恵まれなかったが、春先は安定した投球を見せ、5月終了時点で8試合・43イニングを投げ、1勝3敗、防御率2.30。夏場以降に打ち込まれるケースが増え、21試合・116回1/3を投げ、4勝8敗も防御率は3.33だった。

 ターリーは22年から広島で2年間プレーし、2年連続で40試合以上に登板し、23年は44試合に登板して、7勝1敗22ホールド、防御率1.74だった。今季からプレーした楽天では17試合の登板にとどまったが、0勝1敗2ホールド1セーブ、防御率は2.93だった。

 ヤフーレはセ・リーグからパ・リーグ球団への移籍となる来季、今季以上の成績を残すことができるだろうか。

▼ 直近10年でセ・リーグ球団からパ・リーグ球団に移籍した外国人投手

ガンケル(阪神→ソフトバンク)

22年:16試 5勝5敗0H0S 防2.73(阪神)

23年: 5試 0勝1敗0H0S 防5.82(ソフトバンク)

メルセデス(巨人→ロッテ)

22年:20試 5勝7敗0H0S 防3.18(巨人)

23年:22試 4勝8敗0H0S 防3.33(ロッテ)

ターリー(広島→楽天)

23年:44試 7勝1敗22H1S 防1.74(広島)

24年:17試 0勝1敗2H1S 防2.93(楽天)