ラ・リーガ第16節が7日に行われ、ベティスとバルセロナが対戦した。
ここまで15試合を消化したラ・リーガで12勝1分3敗を記録し、勝ち点「37」の首位に立つバルセロナ。ハンジ・フリック新監督の下で好調なスタートを切った同クラブだったが、先月10日の13節レアル・ソシエダ戦からリーグ戦3試合未勝利と勢いがストップしてしまう。それでも前節はマジョルカを相手に5-1で大勝。連勝を目指してベティス戦を迎えた。
試合は、立ち上がりからベティスがチャンスを作り出す。開始早々に連続でコーナーキックを奪うと、2分にジオヴァニ・ロ・チェルソがニアへとクロスを供給。エセキエル・アビラが頭で逸らし、ディエゴ・ジョレンテが大外で打点高くヘディングする。ボールは枠を捉えたが、ゴールライン手前でハフィーニャがクリア。直後にもアブデ・エザルズリがボックス内でビッグチャンスを迎えたものの、GKイニャキ・ペーニャがチームを救うセーブを見せた。
以降はバルセロナが支配率を高めて相手のゴールに迫るが、大きな決定機を作れないまま時間が経過。しかし、39分に“エース”がスコアを動かす。敵陣右サイドでのパスワークでベティスを翻弄。斜めに差し込まれたペドリが、同サイドを駆け上がるジュール・クンデへとワンタッチでスルーパスを送る。ダイレクトでグラウンダーのクロスを蹴り入れると、飛び込んできたロベルト・レヴァンドフスキが反応。流れるような攻撃でバルセロナが先制した。
後半序盤の51分にはベティスがセットプレーからチャンスを創出。右サイドでフリーキックを得ると、ロ・チェルソが右足でボールを蹴り入れる。クリアを狙ったレヴァンドフスキのヘディングが後方に流れ、セルジ・アルティミラが体をねじ込みながら頭で合わせる。だが、シュートは枠の右へと外れてしまった。
攻勢を強めるベティスは、54分に左サイドで再びフリーキックを獲得。今度は素早いリスタートを選択し、ロ・チェルソが縦に走り出したアブデへとスルーパスを出す。倒れ込みながら左足でペナルティエリアに折り返すと、ボールはフリーで待つエセキエル・アビラのもとへ。振り向きながらシュートを放つが、GKペーニャが抜群の反応でビッグセーブを披露した。
すると、67分にヴィトール・ロッキがフレンキー・デ・ヨングと接触して転倒。主審はプレーを流したが、VARの介入によってPKへと判定が変更される。プレッシャーがかかる局面でロ・チェルソがキックを成功。ベティスが同点に追いついた。
そんななか、82分に途中出場のフェラン・トーレスが結果を残す。相手陣内で波状攻撃を仕掛け、クリアボールをマルク・カサドが回収。右サイドのラミン・ヤマルに繋ぐと、ファーストタッチでマーカーのタイミングを外しつつ、得意のカットインからグラウンダーのスルーパスをゴール前へ送る。ラインをブレイクしたフェランがネットを揺らしたものの、副審はオフサイドと判断。しかし、VARの助言で得点が認められ、バルセロナがベティスを突き放した。
それでもゲームはこのまま終わらない。後半アディショナルタイムに右サイドで待つアイトール・ルイバルへとボールが渡る。浅い位置よりアーリークロスを蹴り入れると、ニアに飛び込んできたアサン・ディアオがワンタッチシュート。ボールはイニゴ・マルティネスの股下を通過しながらゴールに吸い込まれた。
結局、そのまま試合は2-2で終了。互いに1ポイントずつを分け合った。次節は15日に行われ、ベティスはアウェイでビジャレアルと対戦。バルセロナホームでレガネスと対戦する。
【スコア】
ベティス 2-2 バルセロナ
【得点者】
0-1 39分 ロベルト・レヴァンドフスキ(バルセロナ)
1-1 68分 ジオヴァニ・ロ・チェルソ(PK/ベティス)
1-2 82分 フェラン・トーレス(バルセロナ)
2-2 90+4分 アサン・ディアオ(ベティス)