◆ 「青木さんにいろんなことを教えてもらった」
2年連続Bクラスに沈んだヤクルトの中で、正遊撃手の座を確固たるものにした長岡秀樹内野手(23)。5年目の今季は初めて全143試合にスタメン出場し、ベストナイン投票では両リーグを通じて最多の274票を集めた。
千葉・八千代松陰高から2019年のドラフト5位でヤクルト入りした長岡。139試合に出場した3年目の2022年に打率.241、9本塁打、48打点をマークし、遊撃のレギュラーとしてチームのリーグ連覇に貢献した。
翌2023年も正遊撃手として135試合に出場したが、打撃面が振るわず打率.227、3本塁打、35打点と低迷。それでも5年目の今季は球界全体が“投高打低”の傾向にあった中で、打率.288、6本塁打、58打点と奮闘した。シーズン中盤からは上位打線に座り、両リーグ最多の163安打を放ち最多安打のタイトルを獲得。また、ベストナイン投票では両リーグ最多の274票を集め、名実ともにリーグを代表する遊撃手となった。
ベストナイン表彰式では「1月から(自主トレで)青木さんにお世話になって、いろんなことを教えてもらった。それがシーズン中に生きてよかったと思います」と、今季限りで現役を退き、左打者で身長も同じ175センチと共通点の多い“師匠”に感謝した。
12月2日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2024』では今季の表彰選手を改めて振り返り、解説者として主演した野村弘樹氏は「143試合、全部ショートで出たとことに価値がある。その中での高打率なんで」と、守備面の負担が大きい内野の要を担いつつ、打率.288&最多安打のタイトルを獲得した長岡の働きを絶賛。
同じく解説者として出演した斎藤雅樹氏は「守備ももちろんだが、打つ方ですよね。打率.288ですから。ちょっと苦しい時期もありましたけど、今年は本当によく頑張ったなと思います」と背番号7の成長を称えた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』