DeNA・竹田祐、篠木健太郎、加藤響、若松尚輝(写真:萩原孝弘)

◆ 個性豊かな9名

<12月7日 大さん橋ホール>

 DeNAベイスターズは、10月24日に行われたドラフト会議において指名した選手の新入団選手発表会『BRAND NEW STAR EVENT 2025』を開催した。

 ファンの見つめる中、育成含め総勢9名の精鋭が真新しいユニフォームに身を包み登壇。まず常務取締役チーム統括本部の萩原龍大本部長が「あまりの規模に圧倒されているんですけども」と、今年からよりショーアップされた催し物に目を丸くしつつ「今日初めて、今いる選手たちはユニフォームに袖を通しております。その初日に皆さんにお披露目できることを大変嬉しく思っております」と挨拶。続いて三浦大輔監督も「ここにいる選手たちが我々の新しいメンバーです。ここにいるメンバー、選手たちと一緒に来シーズン、リーグ優勝、そして日本一を目指して戦っていきますので、どうかよろしくお願いいたします」とファンに共闘をお願いした。

 その後、選手たちが恒例となっている自己紹介と座右の銘とともに、自らが選んだ「ハマの〇〇」のキャッチフレーズを披露した。

 まず背番号12、ドラフト1位の竹田祐投手(三菱重工West)が「勝つ」と書いた色紙を手に「投げる試合に全て勝ち、自分自身に勝てるような選手になれるように頑張ります」と決意。キャッチフレーズは「ハマのエース。チームに貢献し、リーグ優勝、そして日本一2連覇の一員となれるよう頑張ります」と意気込んだ。

 2位の背番号30、篠木健太郎投手(法政大学)は「責任と書かせていただきました。ベイスターズのユニフォームを着ることの責任をしっかりと感じながら、プロの舞台でしっかり活躍できるよう日々頑張っていきたいと思います」とキッパリ。キャッチフレーズは「けんたろうという名前からとケンケンっていう犬のキャラクターもいるので、僕自身犬を飼ってるので、そういった意味も込めて」と理由を説明した。

 3位の背番号37、加藤響内野手(徳島インディゴソックス)は「自分の目標は気合です。自分の1番の強みとしては、チームの勝利に貢献できるっていうところなんで、そういうところを常に見せれるように気合を入れて頑張りたいと思います」と決意。キャッチフレーズは「ハマのヒビちゃんです。チームメイトや後輩からよくヒビちゃんって呼ばれてたので。明るいキャラクターで頑張りたいと思います」と笑顔で宣言した。

 4位の背番号39、若松尚輝投手(高知ファイティングドッグス)は「僕は感謝という言葉を選びました。僕は大学を卒業して、独立リーグで2年間野球をして、本当にたくさんの人に支えられて野球を続けることができました。ですので、本当にこの感謝の気持ちを忘れずに、これからも自分自身だけではなく、人のために、チームのためにプレイして腕を振っていきたいと思っています」と宣言。キャッチフレーズは「ハマのアンパンマンでお願いします。理由は僕自身、丸顔なのと顔と頭が大きいので選びました。あとはアンパンマンみたいに勇気を与えられる、そんな選手になりたいです」と声を張り、早くもファンの心をつかんだ。

 5位の背番号56、田内真翔内野手(おかやま山陽高)は「自分が大事にしている言葉で『真』という漢字を書きました。やると決めたら最後まで貫く、真の通った選手になるために、この漢字を書きました」と説明。キャッチフレーズは「ハマのダイナマイト。ダイナマイトのように爆発し、チームの起爆剤となれるように頑張ります」と意気込みを口にした。

 6位の背番号46、坂口翔颯投手(國學院大學)は「自分は『お陰様で』という言葉を書きました。この言葉自体、自分が野球をやる上ですごく大事にしている言葉で、どれだけ自分が活躍したとしても、有名になったとしても、それは自分だけの力ではなくて、周りの方々がいるからこそだというところを、忘れないでいきたいなという気持ちを込めて」と理由を説明。キャッチフレーズは「ハマのなんでも屋と言っていただきたい。ピッチャーをやる上で、先発だろうがリリーフだろうが、セットアッパーだろうが抑えだろうが、どこでもやりますっていうところと、もう1つは結構バッティングも好きなので、セリーグでバッティングもできるので、内心ちょっと嬉しいです。バッティングの方も頑張りたいなと思います。よろしくお願いします」と二刀流への思いも告白した。

 育成1位、背番号155の小針大輝外野手(日本大学鶴ヶ丘高)は「積極。自分の持ち味であるバッティングと足を武器に積極的なプレーでチームの勝利に貢献したい」。キャッチフレーズは名前と憧れのバリー・ボンズから「ハマのバリー」。

 育成2位、背番号111の吉岡暖投手(阿南光高)は「気持ちです。気持ちで負けないように」。キャッチフレーズはひとりで投げ切るスタミナ自慢から「ハマのタフネス」。

 育成3位、背番号103の金渕光希投手(八戸工業大第一高)は「強気。強気の攻めというスタイルでずっとやってきたので」。キャッチフレーズはあだ名と呼びやすさから「ハマのブッチー」。

 まっさらなYOKOHAMAのユニフォームに袖を通した9人の戦士たち。「今日の日を忘れず頑張っていってもらいたいなと思います」との三浦監督の言葉を胸に、プロの世界へ飛び込んでいく。

写真・取材・文:萩原孝弘