巨人・船迫大雅(C)Kyodo News

◆ 大学時代に指名漏れ経験、27歳でプロ入り

 2024年のセ・リーグ新人王に輝いた巨人の船迫大雅投手(28)が12月4日、都内の球団事務所で契約更改交渉を行い、今季年俸2300万円から大幅アップとなる推定年俸5600万円でサインした。

 宮城出身の船迫は、福島の聖光学院高、東日本国際大、西濃運輸を経て27歳でプロ入り。大学4年時は指名漏れの挫折を味わったが、社会人野球で研鑽を積み、2022年のドラフト5位で巨人入りした。

 2023年はルーキーながら開幕一軍入りを果たし、すべて救援で36試合に登板し3勝1敗8ホールド、防御率2.70をマーク。2年目の今季は51試合に救援登板し、4勝0敗22ホールド、防御率2.37の好成績を残し、チームのリーグ優勝に貢献した。

 新人王投票ではリーグトップの190票を集め、41票で2位の黒原拓未(広島)に大差をつけ初の個人タイトルを獲得。大幅アップとなった契約更改では「満足していないので、もっと上を目指して頑張ります。(来季は)三振を取れるように。最優秀中継ぎのタイトル獲得と30ホールドを目標に、オフのトレーニングをしっかりやっていきたいと思います」と新シーズンを見据えた。

 2日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2024』に出演した巨人OBの斎藤雅樹氏は「よいところで投げてましたし、非常に勢いもあった。今年はよかったと思う」と遅咲き右腕の働きを絶賛。

 同じく解説者として出演した野村弘樹氏は、「本人もこの年齢で(新人王を)獲れたっていうのはすごくうれしいと思う。見ていて気持ちのいいピッチャー。負けん気が強く『打てるもんなら打ってみろ!』じゃないですけど、外から見ていてそう感じるピッチャーなので気持ちがいいですよね」と投げっぷりの良さを評価した。

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』