史上初の「50-50」達成、“ワールドシリーズ”制覇…バッターに専念した大谷翔平の成績に五十嵐亮太「考えられないです」
藤木直人、高見侑里がパーソナリティをつとめ、アスリートやスポーツに情熱を注ぐ人たちの挑戦、勝利にかける熱いビートに肉迫するTOKYO FMのラジオ番組「SPORTS BEAT supported by TOYOTA」(毎週土曜 10:00~10:50)。11月30日(土)の放送は、元プロ野球選手で野球解説者の五十嵐亮太(いがらし・りょうた)さんが登場。ここでは、ロサンゼルス・ドジャース大谷翔平(おおたに・しょうへい)選手の2024年シーズンを振り返りました。

(左から)藤木直人、五十嵐亮太さん、高見侑里

◆大谷翔平の2024年シーズンを振り返る

藤木:亮太さんには、大谷翔平選手がロサンゼルス・ドジャースに移籍が決まったときに急遽電話でご出演いただきました。

五十嵐:あれから1年を振り返るとすごいですね!(大谷選手は2023年9月に)トミー・ジョン手術をおこない、今年1年間はリハビリと並行しながらのシーズンだったんですけれども、今年はピッチャーをやらないということで、そのぶんの力を“盗塁”に注ぎ込んだじゃないですか。

とはいえ、過去を振り返ると、何十個も盗塁するような選手ではなかったですけど、今シーズンは59盗塁! あのイチローさんの記録(56盗塁)を破っちゃったんですよ!?

藤井:(イチローさんの時代よりも)ベースが若干大きくなったり、牽制できる回数に制限があったりしますけれども……。

五十嵐:ルール変更で昔よりは走りやすい状況になっていますが、やっぱりあそこまで走るのはすごいです。

藤木:これは、ムーキー・ベッツ選手がデッドボールで骨折したことで、(大谷選手の打順が)2番から1番になって、ちょっと(盗塁への)意識も変わったのでしょうか?

五十嵐:より強くなったのかもしれないですよね。2番だったとしても、(主に3番で起用されていた)フレディ・フリーマン選手の状態を見ながらとか、その次のバッターに回ったときには走っていたと思います。

でも(復帰後は2番を打っていた)ベッツ選手も、ある程度ボールを見てくれていたり、大谷選手のスチールを気にしながらの打席が多かったので、あそこまで(盗塁数が)増えたのはベッツ選手のおかげでもあるのかなと思います。

藤木:その盗塁もあって「50-50」(同一シーズンに50本塁打&50盗塁以上)を達成! 史上初ですよ。

五十嵐:考えられないですよね。

藤木:一時期ホームランのペースが止まり“50-50はいかないかも”と心配をしていた時期もありましたが、再び打ち始めたら止まらなかったですね。

五十嵐:9月にシーズン打率が2割9分ぐらいまで一気に落ちたんですよね。だから、大谷選手はホームランと盗塁の2つに絞ってきた、“50-50を狙っているな”と僕は思ったんです。

藤木:結局、本塁打(54本塁打)と打点(130打点)で2冠。さらに、トリプルスリー(同一シーズンに打率3割、30本塁打、30盗塁以上)を達成してくれました。

五十嵐:すごいですよね。

◆左肩を負傷も…ワールドシリーズ強行出場の真意

藤木:しかし、ワールドシリーズ第2戦の盗塁時に左肩を負傷。その後、強行出場はしていたんですけれども、バッティングのほうはなかなか思うようにいきませんでした。

五十嵐:(負傷してからは)選手本来のスイングじゃなかったので、相当痛かったんでしょうね。ただワールドシリーズですし、やっぱり大谷選手がいるといないとでは違うじゃないですか。だから、本来だったらもちろん出ていないようなケガだけれども(強行出場した)。

肩を痛めた次の試合にバッターサークルでスイングしていて“うわっ、大谷選手が振ってる!”って思ったんですよ。相手ピッチャーも、大谷選手がどの程度振れるのかは気になっていたはずなんです。そうしたらブンブン振っていたので、あれを見て投げる側は“(肩は)大丈夫だったのか!?”って思ったはずなんですよ。実際に1打席目はストレートのフォアボール、やっぱり存在感があるなと思いましたね。

藤木:結局、ワールドシリーズはヒット2本に終わりましたが、フォアボールなどで貢献はしていましたよね?

五十嵐:やっぱり(大谷選手が)打席に立ったり、スターティングラインナップに名前があるだけでもチームの士気が保たれると思うので、本人もそこを意識して強行出場したのではないかと思います。

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<番組概要>

番組名:SPORTS BEAT supported by TOYOTA

放送日時:毎週土曜 10:00~10:50

パーソナリティ:藤木直人、高見侑里

番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/beat/