クラブワールドカップ2025に出場するブラジルの名門フルミネンセが、2部リーグ降格の危機に直面している。同クラブ所属の元ブラジル代表DFチアゴ・シウヴァが心境を語った。5日、ブラジルメディアの『グローボ・エスポルチ』が報じている。
フルミネンセは、元ブラジル代表MFガンソやアルゼンチン人FWヘルマン・カノ、コロンビア代表FWジョン・アリアスなどを擁してコパ・リベルタドーレス2023で優勝し、クラブワールドカップ2025の出場権を獲得した。しかし、2024シーズンはカンペオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル全国選手権1部)で序盤から不振に陥り、降格圏に長く低迷。スタジアムは空席が目立つようになり、昨年チームを南米制覇に導いたフェルナンド・ジニス監督は解任された。
その後、クラブは元ブラジル代表監督のマノ・メネーゼス氏を新監督に指名するも、残り1試合で降格圏17位と勝ち点「2」差の15位という厳しい状況に追い込まれた。8日に敵地で行われる最終節の対戦相手は、逆転優勝がかかる2位の好調パルメイラス(首位と勝ち点差3)。この試合でフルミネンセが敗れ、16位アトレチコ・パラナエンセと17位レッドブル・ブラガンチーノが勝利した場合、順位が入れ替わるため、フルミネンセが降格する可能性も十分にあり得る状況となっている。
このような状況下で、フルミネンセのキャプテンを務めるチアゴ・シウヴァは「自分とクラブの契約期間は2026年半ばまでだ。仮にフルミネンセが降格してもチームに残る」と最終節がどんな結果であっても、クラブに残ると明言し、「このチームは昨年のリベルタドーレスの王者だった。こんなことになるとは予想していなかったけど、ポジティブに考える必要がある。それがこの職業の一部だし、この経験が自分たちをより強くするだろう」と、前向きな姿勢を示した。
その上で、同選手は「自分たちの意志は、時に神の意志と同じでないことがある。これは最終節で、自分たちはパルメイラスと対戦することになるが、彼らは偉大なチームの中でも、特に偉大なチームだ。何が起こるか見てみよう。自分たちが依存するのは自分たち自身だけで、他の誰にも依存しない」と、自力での残留を決めたいと意気込みを語った。