日産自動車の連結子会社である日産トレーデイングは12月1日、自社商品の一般家庭のユーザーを対象とした「日産でんき」の先行販売を神奈川県で開始した。国内の自動車業界では初の取り組みとなる。

  • カーボンニュートラル社会の実現を更に推進するための新事業「日産でんき」

どんな取り組み?

日産自動車はカーボンニュートラル社会の実現に向け、他社に先駆けて電気自動車(EV)の普及に努めている。

そして今回、同社が新たに提供するのは、FIT発電所由来のFIT非化石証書を付すことで、実質的に再生可能エネルギー100%の環境に配慮した電力「日産でんき」だ。日産でんきに加入することにより、家庭で使用する電気によって排出されるCO₂を実質ゼロに抑えることが可能になり、これまでと変わらない暮らしが環境に優しい暮らしに変わる。

料金プランは1人暮らしからファミリーまで、幅広いユーザーに対応した「一般家庭向けプラン」と、電力消費の多い家庭や店舗に対応した「商店向けプラン」の2種を用意。

どちらのプランでも、契約すると「全員割」が適用される。日産の試算では、東京電力管内の場合、従来の電気基本料金と比べて13%の割引となり、年間で約2,400円お得になる。さらに電気自動車オーナーには「EV割」も適用され、全員割と合わせて26%の割引となり、年間で約5,800円お得になる。

契約したユーザーには新規加入特典として「Amazonデジタルギフト 5,000円」または「JCBギフトカード 4,000円」を提供。また、日産が提供するEV向け充電サービス「ZESP」を契約している、または新規契約したユーザーには、さらなる特典として「Amazonデジタルギフト 5,000円」または「JCBギフトカード 4,000円」を用意している。

申し込みは日産の販売会社にて案内し、その後の解約や切り替え作業などは日産トレーデイングが対応する。ユーザーは手軽に切り替えが可能だ。

まずは日産の一部販売会社で提供を開始し、取り扱い販売会社および販売エリアを順次拡大する予定となる。

■日産でんき 4つの特長

特長1:環境にやさしい!実質再生可能エネルギー100%

家庭全体で排出するCO₂の約7割は電気によるもの。そのCO₂を杉の木で吸収しようとすると130本分にも相当する。

日産が提供する「日産でんき」は、FIT発電所由来のFIT非化石証書を付すことで、実質的に再生可能エネルギー100%の環境にやさしい電力となる。利用するだけでCO₂を実質ゼロにして環境貢献ができる。

特長2:すべてのユーザーの基本料金がお得に

特長3:新規契約者全員に加入特典もれなくプレゼント

特長4:簡単で費用不要な申込み

申し込みの際、ユーザー自身で電力会社へ変更などを依頼する必要はなく、WEBで必要事項を入力するだけで簡単に手続きできる。

今回の先行販売に際して日産は、「今後もお客さまとともにカーボンニュートラルのさらなる推進に貢献してまいります」とコメントしている。