サーティファイは12月4日、「『就活Webテストの不正蔓延』 が企業に与える影響の実態」に関する調査結果を発表した。
同調査は10月23日~28日、就職活動のWebテストで不正をしなかった応募者(2024年卒業~2026年卒業予定)268名を対象に、インターネットで実施した。
Webテストで不正が蔓延している責任は誰にあると思うか尋ねたところ、70%以上が企業側にも責任があると回答した。
そのうち「双方に責任があるが企業側が大きい」と「すべての責任は企業側にある」という回答だけで20%以上を占めている。
不正行為は、学生個人だけの問題ではなく、企業側の監視の甘さに課題があると認識されていることがわかった。
Webテストの監視の甘さは志望度や不信感に影響したか尋ねると、「特に志望度に影響せず、不信感も残らなかった」は37.7%で、そのほか62.3%は監視の甘い企業に対して何らかの不信感を抱いたことが明らかになった。
特に、21.7%は志望度を下げ、6.3%が選考辞退を検討するほどの不信感を抱いたと答えている。
監視が甘い企業に対しては、「SNSでその企業に対する意見を発信した」「家族や友人にその企業は信頼できないと伝えた」など、30%以上の回答者が不信感を抱いた結果、具体的な行動に移していると答えた。
また、監視が甘い企業に対して、どのようなイメージを持ったか尋ねると、6割近くがネガティブなイメージを抱いていることがわかった。
具体的には、26.9%が「不正に対する態度が緩い企業」、24.3%が「評価が不公平な企業」、21.3%が「危機管理が甘い企業」と答えている。
監視が甘かったことは、内定承諾先の決定に影響するか尋ねたところ、32%が「マイナスになる」と答えた。