近年はヤクルトから楽天、楽天からヤクルトへの移籍が増えている。
今オフだけでも楽天から国内FA権を行使して茂木栄五郎がヤクルトへFA移籍、6日には楽天がヤクルトを自由契約となったヤフーレ、ヤクルトからトレードで今野龍太の獲得を発表した。
昨オフも楽天を戦力外となった西川遥輝が今季からヤクルトでプレー。今季は規定打席に僅かに届かなかったが、113試合に出場して、打率.260、1本塁打、24打点、10盗塁の成績を残した。
20年オフには楽天を戦力外となった近藤弘樹が育成選手としてヤクルトに入団し、移籍1年目の21年に支配下選手となり、同年22試合に登板して1勝11ホールド、防御率0.96の活躍を見せた。
19年オフには6日トレードで楽天復帰が決まった今野龍太、嶋基宏が楽天からヤクルトに移籍している。
選手の楽天からヤクルトへの移籍は多いが、コーチではヤクルトから楽天への移籍が多い。ヤクルトを今季限りで退団した森岡良介コーチが来季から楽天の一軍打撃兼野手コーチ補佐に就任するなど、楽天のコーチ陣にはヤクルトでプレーしたことのあるOBが三木肇監督をはじめ、田中雅彦一軍バッテリーコーチ、雄平二軍打撃コーチ、奥村展征二軍内野守備コーチがいる。
ヤクルトのコーチ陣もヘッドコーチの嶋基宏コーチ、井野卓バッテリーコーチ、由規二軍投手兼育成担当コーチが現役時代に楽天でのプレー経験があり、現役時代楽天でプレーしていないが、池山隆寛二軍監督、伊藤智仁投手コーディネーターは楽天で指導者経験がある。
さらに、ヤクルトへFA移籍した茂木はFAランクBランクと見られており、金銭補償か人的補償プラス金銭を旧所属球団に支払わなければならない。楽天側が人的補償を選択した場合、ヤクルトから楽天へ移籍する選手が出てくる可能性もある。この先、ヤクルトから楽天、楽天からヤクルトへの移籍があるか気になるところだ。