JR東日本は6日、国土交通大臣宛に運賃改定の申請を行ったと発表した。実施予定時期は2026年3月とされている。この中で、東京地区で設定している特定区間の普通旅客運賃・定期旅客運賃に関して、一部の区間を除いて廃止することも明らかにした。

  • 廃止される特定区間は計18区間。うち15区間は横須賀線の駅を含む区間となっている

特定区間(東京地区)の普通運賃・定期運賃に関して、JR東日本によれば、「国鉄時代に他の鉄道事業者と競合している区間に通常の運賃よりも低廉に設定」されたが、これまで見直しを行ってこなかったという。現在は路線形態の変化もあり、「当社とは直接競合関係とならない区間やお客さまのご利用が少ない区間などがあります」とJR東日本。特定区間は一部を除き廃止することとした。

運賃改定後も引き続き設定する区間は計12区間。東京~西船橋間(1区間)、新橋・浜松町・田町~逗子間(3区間)、品川~横浜間(1区間)、品川~逗子間(1区間)、横浜~逗子間(1区間)、新宿~八王子間(1区間)、新宿~高尾間(1区間)、新宿~拝島間(1区間)、渋谷~横浜間(1区間)、渋谷~吉祥寺間(1区間)は今後も特定区間として設定される。

一方、運賃改定にともない廃止する特定区間は計18区間あり、上野・日暮里~成田間(2区間)、新橋~田浦・横須賀・衣笠・久里浜間(4区間)、浜松町~田浦・横須賀・衣笠間(3区間)、田町~田浦・横須賀・衣笠間(3区間)、品川~田浦・横須賀・衣笠・久里浜間(4区間)、横浜~田浦間(1区間)、渋谷~桜木町間(1区間)が対象に。18区間のうち15区間は横須賀線の駅(田浦駅、横須賀駅、衣笠駅、久里浜駅)を含む区間となった。なお、他の鉄道事業者と直接競合している区間の他に、「内方調整に伴う区間の改廃も実施する予定」としている。