ファーウェイ・ジャパンは12月6日、自動血圧モニタリング機能を搭載したスマートウォッチ「HUAWEI WATCH D2 ウェアラブル血圧計」(以下、WATCH D2)を発表した。クラウドファンディングサイト「GREEN FUNDING」で先行公開・支援受付を開始する。
価格は超超早割の20%オフで48,224円から(12月6日17時15分時点で残り350個)。一般販売価格は60,280円を想定している。
手首で血圧を測定できるスマートウォッチ第2弾
2023年5月に発表された「HUAWEI WATCH D ウェアラブル血圧計」(以下、WATCH D)の後継製品。ワークアウト測定や健康管理などが行えるスマートウォッチに、手首で測るタイプの血圧測定機能を搭載している。従来と同じく管理医療機器認証を取得していることも特徴だ(承認番号306AGBZ100008000)。なおヨーロッパで先行発売しており、欧州連合(EU)の医療機器認証も取得している。
今回発売したWATCH D2は、ベルトと一体化されたカフに超小型のマイクロポンプで空気を送り、高精度圧力センサーと組み合わせて血圧を測定。1度の測定時間は約60秒ほどで、従来より圧迫力を和らげつつ、高周波数の振動や騒音を抑えて静かに測定できるようになった。
また2024年に同社製品へ導入されている「HUAWEI TruSense」生体センシングシステムの採用により、測定精度が従来から10%向上。圧力測定の誤差は±3mmHg以内となっている。
新機能の「自動血圧モニタリング機能」とは?
前モデルWATCH Dからの大きな進化点は、自動血圧測定できる「自動血圧モニタリング機能」の追加だ。
これは例えば30分ごとや1時間ごとなど、一定時間ごとに血圧測定が起動する機能で、定期的な測定により日々の血圧変化や傾向を確認でき、病気の予防や早期発見に役立てる。日中と夜間それぞれで好みの間隔を指定でき、夜間は使用者を起こさないよう、昼間より柔らかい力で手首を締めて測定するという。
日中の計測は、血圧測定リマインダー起動後に自動で計測を開始する「自動で開始」モードと、リマインダー起動後に利用者が自分で計測をスタートさせる「手動測定」モードの2つを用意。測定結果はスマートフォンアプリ「HUAWEI Health」に蓄積されるほか、直近5回分はウォッチ側でも確認できる。
なおWATCH D2の血圧測定では(WATCH Dと同じく)「正しい姿勢」を取る必要がある。具体的には椅子に座り、装着したWATCH D2を心臓と同じ高さに上げ、腕が動かないようもう一方の手で肘を支える姿勢だ。睡眠中はこういった姿勢が取れないこともあり、管理医療機器認証としての動作は日中・正しい姿勢での測定に限られている。夜間や睡眠中の測定結果は医療目的に利用できず、あくまで自身の健康管理に役立てるための参考データとして扱われる。
大型の1.82インチ画面、重さは軽くなりベルトもスリム化
ディスプレイは約1.82インチAMOLEDのスクエア型で、従来から画面が拡大した一方、重さは前モデルから約10%軽くなり、ベルトの幅も約12%スリムになるなど、小型化も果たした。
前モデルではベルトとカフ(空気を入れる部品)が別パーツで、カフには布製カバーが掛かっていたが、WATCH D2ではベルトとカフが一体化しTPU樹脂を採用。本体自体にやや厚みはあるが、見た目は一般的なスマートウォッチに見える。カラーはフルオロエラストマー素材の「ブラック」と、ホワイトレザーを採用した「ゴールド」の2色。
ワークアウトは80種以上をサポートし、位置情報測位機能も搭載する。健康管理機能としては睡眠モニタリング、心拍数、血中酸素飽和度の状態、ストレスレベル、皮膚温などを搭載。ワンタップで複数のヘルスケア項目を測定できる「Health Glance」も備えた。
ヘルスケアデータはHUAWEI Healthアプリ経由で家族などへ共有可能。心拍数や血圧測定結果などが事前に設定した値を超えた場合にアラートを知らせる機能も備え、離れた場所に住む家族による見守り利用にも適するという。
本体サイズはW38×H48×D13.3mm、重さは約40g(ベルト含まず)。手首の大きさに応じて使い分けられるよう、Mサイズ/Lサイズのベルトが同梱される。アプリの対応OSはAndroid 8.0以降、iOS 13.0以降。バッテリーは1日6回血圧測定する想定で約6日間持続。一方、血圧測定モニタリングをオンにし、測定間隔を30分に1度とした場合は約1日のバッテリー持ちとなる。