JR東日本は6日、国土交通大臣宛に運賃改定の申請を行ったと発表した。実施予定時期は2026年3月とされている。この中で、新幹線と在来線を同一の線路として扱っている東京~熱海間について、運賃改定後はそれぞれ別の線路として扱うことも明らかにした。
現在、東京~熱海間は東海道新幹線(JR東海が運営)と東海道本線(JR東日本が運営)を同一の線路として取扱いを行っているが、2026年3月の運賃改定後、それぞれ別の線路として取り扱うとのこと。東海道新幹線東京~熱海間の運賃1,980円(乗車時は特急料金等が別途必要)に対し、JR東日本の運賃改定後、東海道本線東京~熱海間の運賃は2,090円(きっぷ・IC共通)に値上げされる。
東海道新幹線と東海道本線(在来線)の別線化にともない、東京~熱海間において新幹線経由と在来線経由で異なる運賃となるため、普通乗車券の売り分けを行う。現在、東京~熱海間のきっぷを東海道新幹線経由で購入した場合、東海道本線(在来線)経由で乗車することも可能(同一線のため)だが、JR東日本の運賃改定後、東海道新幹線経由のきっぷで東海道本線(在来線)の乗車は不可(別線のため)に。東海道本線経由で乗車する場合、経路通りの普通乗車券を購入する必要がある。
なお、東京~熱海間の東海道新幹線と東海道本線(在来線)を別線化した後、「定期券については値上げとなりますが、取扱方法に変更はありません」とJR東日本。「新幹線定期券(FREX・FREXパル)をご利用される場合は在来線経由もご利用が可能」「新幹線停車駅を2駅以上含む在来線の定期券で、別途特急料金をお支払いいただく場合は、新幹線のご利用が可能」と説明している。