チームによっては主力級!? DeNA、2024年現役ドラフト注目選手6人

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 日本野球機構(NPB)は、12月9日に2024年度の現役ドラフトを開催する。同制度は各球団2人以上の対象選手を選出し、必ず1人以上指名する見込み。移籍の活性化により、出場機会に恵まれていない選手の新天地での活躍が期待される。ここでは、今年の現役ドラフト候補になり得る横浜DeNAベイスターズの選手を紹介する。

 

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知野直人

投打:右投右打

身長/体重:182cm/85kg

生年月日:1999年2月16日

経歴:第一学院高 - BC・新潟

ドラフト:2018年ドラフト6位

 

 一軍では満足のいく出場機会を得られていない知野直人も、現役ドラフト候補になり得る選手だ。

 

 新潟アルビレックスBC(現:オイシックス)から2018年ドラフト6位で横浜DeNAベイスターズに入団。プロ1年目からファームで7本塁打を放つなど、持ち味を発揮していた。

 

 

 一軍デビューを飾ったのは、プロ3年目の2021年。同年5月26日のオリックス戦では、一軍初安打をホームランで飾った。ただ、最終的に36試合の一軍出場で打率.176、1本塁打、3打点と確実性に課題を残した。

 

 2022年には開幕スタメンに抜擢されるも、一軍定着には至らず。2023年9月3日の巨人戦では、代打逆転満塁ホームランを放つなど存在感を示した一方、同年は24試合の出場で打率.167、2本塁打、5打点と確実性の向上は見られなかった。

 

 プロ6年目の今季は、春季キャンプで左太もも裏の肉離れを発症し、無念の離脱。また、今季は一軍で24試合に出場するも、スタメン出場はわずか3試合に終わった。

 

 それでも、内野の複数ポジションを守れるユーティリティー性や、潜在能力の高さは大きな魅力。他球団で才能が開花するケースも少なくないだけに、現役ドラフトの対象となる可能性もゼロではないだろう。

神里和毅

投打:右投左打

身長/体重:179cm/86kg

生年月日:1994年1月17日

経歴:糸満高 - 中央大 - 日本生命

ドラフト:2017年ドラフト2位

 

 一時はリードオフマンの役割を担った神里和毅。しかし、近年は苦しいシーズンが続いている。

 

 日本生命から2017年ドラフト2位で横浜DeNAベイスターズに入団。ルーキーイヤーから「7番・右翼」で開幕スタメンを掴んだ。

 

 

 翌2019年には主に1番打者として起用され、123試合に出場。打率.279、6本塁打、35打点、15盗塁の好成績を残した。

 

 中堅のレギュラーを掴みかけた神里だったが、2021年以降は成績が低迷。一軍では代走などでの出番がメインとなった。

 

 今季も、一軍では25試合の出場で打率.130。シーズン終盤にはスタメン起用の機会もあったが、結果的には4年連続の打率1割台に終わった。

 

 チームでは今季、外野手の梶原昂希や蝦名達夫らが台頭。さらに、2023年ドラフト1位の度会隆輝、NPB復帰した筒香嘉智も加入し、神里の立場は厳しくなっている。

 

 年齢は30歳と、まだ老け込む年齢ではない。現役ドラフトの対象となれば、外野手不足の球団などは興味を示しそうだ。

益子京右

投打:右投右打

身長/体重:176cm/86kg

生年月日:2000年12月27日

経歴:青藍泰斗高

ドラフト:2018年ドラフト5位

 

 捕手陣の中で厳しい立場にいるのが、プロ6年目の益子京右だ。

 

 青藍泰斗高から2018年ドラフト5位で横浜DeNAベイスターズに入団。高校通算23本塁打を放ち、強肩強打の捕手として期待された。

 

 

 益子が一軍初出場を果たしたのは、2021年10月23日の中日戦。同試合でプロ初安打を放つと、3人の投手をリードし、見事な完封勝ちに貢献した。

 

 しかし、以降は成績を伸ばすことができず。2022年、2023年と2年連続でわずか1試合の一軍出場にとどまった。

 

 今季はファームで過ごす期間が続き、一軍に姿を見せることはなかった。シーズン終盤の9月には調子を上げたものの、70試合の出場で打率.219、4本塁打、19打点の成績に終わった。

 

 それでも、ファーム日本選手権で2安打2打点をマークし、優勝に貢献するなど見せ場は作った。

 

 チームは山本祐大や松尾汐恩、戸柱恭孝など捕手陣が豊富な状況。若さと強肩を持ち合わせているだけに、他球団で出場機会が増える可能性はありそうだ。

宮城滝太

投打:右投右打

身長/体重:181cm/80kg

生年月日:2000年7月15日

経歴:滋賀学園高

ドラフト:2018年育成選手ドラフト1位

 

 プロ6年目の宮城滝太も、現役ドラフト候補に挙がるのではないだろうか。

 

 滋賀学園高から2018年育成選手ドラフト1位で横浜DeNAベイスターズに入団。プロ入り後3年間はファームで経験を積み、2022年7月に支配下契約を勝ち取った。

 

 

 翌2023年には、一軍のマウンドを経験。同年は11試合の登板で防御率3.86と一定の数字を残した。

 

 しかし、今季の一軍登板は6月7日のソフトバンク戦のみ。同試合ではリリーフとしてマウンドに上がるも、2回3失点という結果になり、ファーム降格となった。

 

 二軍では先発も務めたが、31試合の登板で4勝3敗、防御率3.92と物足りない数字に。今季はチームの一軍投手陣が苦しい状況でありながらも、わずか1試合の一軍登板という厳しい結果に終わった。

 

 それでも、落差のあるカーブなどは宮城の大きな武器。24歳という若さもあるため、興味を示す球団もありそうだ。

東妻純平

投打:右投右打

身長/体重:174cm/83kg

生年月日:2001年7月3日

経歴:智弁和歌山高

ドラフト:2019年ドラフト4位

 

 プロ5年目の今季、初の一軍出場を果たした東妻純平。ただ、チームでは捕手や外野手が飽和状態なこともあり、出場機会には恵まれない可能性がある。

 

 智弁和歌山高で高校通算34本塁打を放ち、2019年ドラフト4位で横浜DeNAベイスターズに入団。強打の捕手として期待を受けた。

 

 

 しかし、プロ入り以降は苦しい日々が続いた。プロ1年目はファームで32試合に出場し、打率.070(57打数4安打)。プロ2年目には64試合と出場機会が倍増したが、打率.153と打撃面で苦戦した。

 

 その後も一軍に上がれない日々が続き、今季から外野手に挑戦。開幕後はファーム暮らしが続いたが、終盤戦に捕手の山本祐大と伊藤光が負傷離脱。9月に自身初の一軍昇格を果たした。

 

 そんな中、9月20日の阪神戦では代打としてプロ初打席に立つと、左中間を破るタイムリーツーベースをマーク。一軍の舞台で結果を残した。

 

 だが、厳しい競争の中にいることに変わりはない。捕手は山本祐大や松尾汐恩、ベテランの伊藤光や戸柱恭孝など豊富な布陣を揃えている。外野手に目を向けても、梶原昂希などの若手が台頭している状況だ。

 

 このような状況を踏まえれば、東妻が現役ドラフトの対象になることも考えられそうだ。

勝又温史

投打:右投左打

身長/体重:180cm/83kg

生年月日:2000年5月22日

経歴:日大鶴ヶ丘高

ドラフト:2018年ドラフト4位

 

 昨オフに支配下契約を勝ち取った勝又温史。だが、外野手が豊富なチーム状況なだけに、難しい立ち位置にいる。

 

 日大鶴ヶ丘高から、2018年ドラフト4位で横浜DeNAベイスターズに入団。投手としてプロの世界に入ったが、ファームでも苦しい投球が続いた。

 

 

 2021年には二軍戦31試合にリリーフ登板し、3勝1敗、防御率1.83をマーク。しかし、34回1/3を投げて40四球を与えるなど制球難に苦しみ、同年オフに戦力外通告。育成再契約を結び、野手として再スタートを切った。

 

 すると、翌2022年はファームで69試合に出場し、打率.293、6本塁打、23打点をマーク。翌2023年も105試合の出場で打率.272を残し、同年オフに支配下復帰を果たした。

 

 打者として非凡な才能を発揮していた勝又は、今季のオープン戦で打率.294(17打数5安打)をマーク。しかし、開幕まで状態を維持できず、二軍スタートとなった。

 

 5月には右有鉤骨摘出術を行い、6月に実戦復帰。9月7日のロッテ戦で満塁ホームランを放つシーンなどもあったが、最終的にはファームで57試合の出場で打率.246、3本塁打、24打点の成績に終わり、一軍デビューはお預けとなった。

 

 育成の期間があったとはいえ、プロ6年間で一軍出場がないのは厳しい現実を示している。打力のある外野手なだけに、現役ドラフト候補に挙がってもおかしくない。

 

 

 

【了】