京都鉄道博物館は6日、JR西日本の営業路線とつながった引込線を活用し、実施している現役車両の展示に関して、今年度の年末年始は総合検測車「DEC741」を特別展示すると発表した。本館1階「車両のしくみ / 車両工場」エリアにて、12月27日から1月3日まで展示を予定している。

  • 総合検測車「DEC741」(2021年10月の報道公開にて撮影)

総合検測車「DEC741」は、JR西日本エリア等の在来線架線検測を実施していた電気検測用交直流電車(443系)の置換え用として、2021年に導入された2両編成の電気式気動車。従来からの架線検測装置に加え、現地で人が実施している地上検査を車上化するための各種装置も搭載している。

京都鉄道博物館での特別展示を通じて、「普段じっくり見ることのできない屋根上の機器や足回り部分を是非ご覧ください」とのこと(営業線を運転しての搬入となるため、輸送上の都合により展示を中止する場合がある)。「DEC741」の特別展示に合わせ、同じエリアで京都鉄道博物館収蔵のクハ117形1号車(117系)も展示予定。車体前面に快速「サンライナー」の種別幕を掲出するという。

  • 「DEC741」の屋根上に50台のカメラなどが搭載されている

特別展示を記念し、「DEC741」のオリジナルキーホルダーも制作。ミュージアムショップ(旧二条駅舎内)にて、300個限定の「アクリルキーホルダー(DEC741)」を850円で販売する。数量限定商品のため、購入は1人2個までとされている。