ローソンは、さまざまなニーズに対応したクリスマスケーキ、おせちをラインナップしており、9月17日より受け付けを開始している。12月5日、メディア向けに「クリスマスケーキ・おせち年末年始向け商品説明会」が行われ、商品の紹介や年末年始のデリバリー動向など説明された。

■さまざまなニーズに対応した、クリスマスケーキ

冒頭、ローソン 商品本部 デイリー・FF部 シニアマーチャンダイザー 鈴江裕子氏が登壇。今年は平日のクリスマスとなるため、12月20日頃から盛り上がり、クリスマスウィークが続くのではと鈴木氏。また、年末年始は12月28日から大型連休となるため、短期旅行や近場のレジャーなど多様な過ごし方が見込まれる。

  • ローソン 商品本部 デイリー・FF部 シニアマーチャンダイザー 鈴江裕子氏

さらに、物価高の影響により、費用を抑えた過ごし方、効率的に節約しつつ楽しみ方の種類を増やし、我慢しない欲張りな過ごし方が増えてくると予想。これらの状況から、同社の消費者動向などふまえ、“メリハリ消費”で“ダイバーシティ”に過ごす年末年始という点に注目したという。

クリスマスケーキについては、「コト消費」「プチ贅沢」「バラエティ」の3つのポイントを挙げた。まず、「コト消費」について、昨年大好評で今年は2品に拡大した「DIYケーキ」が登場。

「シンプルショートケーキ 6号」は、子どもがいる家庭や友人同士で、一緒にケーキを作り上げるシーンを想定して開発された商品。鈴木氏は「クリスマス当日だけでなく、クリスマスパーティーに関わる準備期間から楽しんでいただける商品です」とアピール。また、昨年の発売で、子どもがいる家庭からの需要が高かったことから、消費者の声を受けて、今年はお酒を不使用に変更したそう。

今年度はローソンの看板商品をベースに作った「プレミアムロールケーキ」(5号相当)も登場。少人数、大人2人、またパーティーの手土産を想定して作った商品となっている。人数やターゲットなど、シーンに合わせて使い分けしてもらえるようDIYケーキのラインナップを追加した。

  • DIYケーキ「プレミアムロールケーキ」

続いて、「プチ贅沢」について。専門店監修ケーキから、今年はアンリ・シャルパンティエとHISAYAのケーキが初登場。サイズは、すべて4号サイズ。「少人数で楽しめる高級感、特別感のあるパーティーにふさわしい味わい、見た目に仕上がっています」と鈴木氏。 シーンごとに選べる「バラエティ」では、不動の1番人気「苺のショートケーキ 5号」を中心に、人気のスノーボンブシリーズから、「ふわふわスノーボンブ 5号」に加え新たに「マロンボンブ 4号」をラインナップ。そのほか、チョコレートやチーズなど定番の味わいをベースにしたバライティ豊かな商品が揃っている。

また、鈴木氏は「複数人で好きな味を味わいたい需要は年々拡大している」と話し、「プチフールクリスマス 詰め合わせ 12個」や「ショートケーキ 詰め合わせ 8個」を用意。

  • 「プチフールクリスマス 詰め合わせ 12個」

さらに、今年は人気バンドMrs. GREEN APPLEとのコラボケーキが登場し、早い段階で完売。12月26日には、コラボスイーツ3品を発売予定だそう。

予約がいらず、店頭で購入ができる「Uchi Café×GODIVA プティノエルショコラ」「ノエルルージュ」「ノエルピスターシュ」の3品も登場する。

■今年は約2倍に拡大! おせちのラインナップ

おせちについては、ローソン 商品本部 デイリー・FF部 チーフマーチャンダイザー 東郷直哉氏が説明した。長期連休になることをふまえ、贅沢に過ごしたい人たち向けて「プレミアム」、多様な過ごし方を想定した「バラエティ」の2つを用意。ニーズが広がる中、商品のラインナップも昨年から大幅に見直し。昨年は8品の品揃えから、今年は約2倍の15品に拡大した。

「ポイントは、2万円未満のおせちの強化です。物価高の中で、お正月の気分を味わいたい方々に向けて、比較的買いやすい1万円台の商品を拡大しています。また、昨年1品だけ展開した冷凍商品が好評で、今年は4品に増やしております」(東郷氏)

  • ローソン 商品本部 デイリー・FF部 チーフマーチャンダイザー 東郷直哉氏

続いて、具体的な商品が紹介された。「プレミアム」商品からは、ローソン史上最高価格となる5万円超の豪華おせち「厳選国産食材使用 和風おせち三段重 至極」が登場。東郷氏は「今年は、人気の数の子や伊勢海老など見た目も豪華に感じる食材を使い、満足いただける商品になっています」と自信をみせる。

  • 「厳選国産食材使用 和風おせち三段重 至極」

2つめは「バラエティ」商品。ローソンの定番商品で幅広い世代に楽しんでもらえる作りの「和洋中おせち三段重」がラインナップ。また、「地域応援」の取り組みとして、「丸水札幌中央水産監修 北の幸おせち」や「北陸美味めぐりおせち」も展開する。「北陸美味めぐりおせち」に関しては、売上の一部を「令和6年能登半島地震こども食堂応援基金」に寄付するという。

  • 「和洋中おせち三段重」

  • 「丸水札幌中央水産監修 北の幸おせち」と「北陸美味めぐりおせち」

さらに、今年で3年目となる、食品ロス削減の試みとして、規格外品を使用した「Mottainaiおせち」もラインナップ。昨年同様、3,000台販売で見込んでいるとのこと。

  • 「Mottainaiおせち」

お正月に在宅ではない人たちに向けて、冷凍おせちも用意。すき焼き用米沢牛を加えた贅沢なおせちや華やかな前菜とデザートが楽しめるおせち、塩分約40%カットしたおせちなど4種を展開する。

  • 冷凍おせちは4種の展開

■デリバリーシステム構築で、在庫自動連携を実現

最後に、年末年始のデリバリー動向についてローソン インキュベーションカンパニー クイックコマース部 マネジャー 山口達也氏が説明。注文数としてはクリスマスに1番需要が高く、売れている商品はデザートやファーストフードなど。平日よりも土日の方が需要が高い傾向があるとし、今年の年末年始は最大9連休ということもあり、例年以上にデリバリーのチャンスがあると推測する。

  • ローソン インキュベーションカンパニー クイックコマース部 マネジャー 山口達也氏

同社では、4つのデリバリープラットフォームを実施している。たとえばWoltの場合、首都圏よりも東北や北海道エリアなどからの注文が多いそうで、“地方からのニーズも高まっている”と山口氏。

また、昨年の年末年始売れ筋カテゴリによると、通常時と比較し酒類の需要が高く、あわせておつまみや年越しそばなどのニーズも増えている。

同社では、今年デリバリーシステムを構築し、在庫の自動連携を実現。システムを導入することで、店舗での在庫チェック時間が約9割ほど削減した。これによって、取り扱いアイテムが700品程度から、3,000品以上に拡大したそう。

「作業の削減、品揃えの拡大によって、デリバリー店舗が今年大きく拡大しました。1年前は約4,500店舗でしたが、現在は7,000店舗以上と非常に増えています」(山口氏)

さらに、新しいチャレンジとして今夏より「からあげクンレッド3倍味」を展開。初のデリバリー専用商品だが、発売から4カ月でトップ5には常に入ってくる売れ筋に。年末年始は20%オフセール予定で、展開していく。

  • 初のデリバリー専用商品「からあげクンレッド3倍味」

さまざまなニーズ、コラボまで幅広く展開している同社のクリスマスケーキとおせち。すでに予約終了している商品もあるが、まだ予約を受け付けている。これから検討する人は、クリスマス・お正月の過ごし方にあわせて、ぜひチェックしてみてはいかがだろうか。