DeNAの中川颯が契約更改に臨み「950万アップの1600万円です」とアップでサインした。
移籍初年度の今季、前半は先発、後半は中継ぎとして活躍。球団からも「今年1年デビューから始まり、前半戦途中までですが、しっかりチームに貢献してくれたって言われました。怪我で離脱してしまったんですけど、しっかり与えられたことで頑張ってくれたと言われました」と労われたと明かした。
本人も「前半は先発をやらせてもらいながらも、なかなか思うような結果が出なかったんですけど」としながらも「それで怪我で1度離脱して。その後、後半リリーフに復帰してからいろんな場面で投げさせていただいて。結果日本一になれて、少しは貢献できたのかなと思います」と表情を緩ませた。
さらに「結構火消しの場面で登板することが多かったです。そこはすごく重要な、試合の中の流れを左右するポジションだと思うんで、今年たくさん経験できたっていうのは来年にも繋がります。それ以外にもロングリリーフだったり、本当にまんべんなく今年経験できたので。来年だけじゃなくて今後も役に立ったのかなと思います」と胸を張った。
6月の離脱時には「怪我を治すことはもちろんそうですけど」としつつ「1から体作りとメンタル面も見直しました。そこで自分の気持ちも上向きになった状態で後半戦復帰できたので、そこが1番大きかったのかなと思います」と禍を転じて福と為すを実践。そのうえで「年間通して怪我しない体作りと、シーズン後半は調子の波も少なかったんで。やっぱそこの再現性を自分のテーマにやっていきたいなと思います」と来季を見据えた。
ベイスターズ2年目に向けて「去年会見した時の気持ちで、やっぱりどんな場面でもチームのためにやることは変わらないので。初心を忘れないように、感謝の気持ちを持って投げていきたいなと思ってます」と謙虚に語ったサブマリン。来季は先発でも中継ぎでも、愛する地元のチームのため、一心不乱に腕を振る。
取材・文・写真:萩原孝弘