お金持ち研究の専門家であるトーマス・コーリーによると、一代で億万長者になったお金持ちの半分近くが「始業の3時間以上前」に起きているそうです。
「早起きは三文の得」ということわざもありますが、早起きの恩恵は「三文(100円くらい)」どころじゃなさそうです。
どうして早起きをする人は、お金持ちになりやすかったのでしょうか?
◆「早起きして朝に仕事をする」のと「疲れ切った夜に仕事をする」ことの違い
筆者は早起きが苦手で、朝は遅いです。その代わりに夜の自由時間を使って仕事をすることがあるのですが、「早起きして朝に仕事をする」のと「疲れ切った夜に仕事をする」のでは、パフォーマンスが全く違います。
たぶん早起きしてやれば30分で終わる仕事も、夜にやると集中が途切れ途切れになるので1時間くらいかかります。
コーリーによると、「早起きをする人は、お金持ちになりやすい」理由に、「早起きすることで、万全なコンディションで自由な時間が手に入るから」ということを述べています。つまり、生産性がもっとも高い朝の時間を、自分の将来のために集中して使うことで、収入をアップさせることができるのでしょう。
もちろん、「早起きするだけで自動でお金持ちになれる」ということではありません。早起きしたところで、その時間を遊びに使ってしまえば、早起きしてもしなくても同じです。
とはいえ、早起きしてガッツリ集中して努力したことは報われやすいはずです。たとえば、早起きして作った時間で、マネーリテラシーを高めるための読書にあてたり、じっくり投資方針を考えるのに使ったりすれば、金融所得を高めるのに十分に効果があるでしょう。
筆者の場合、やりたいことができなくてイライラしている忙しいときほど、イライラを発散したくて夜ふかししてしまい、余計に時間がなくなってしまいます。この悪循環は、いちど入ると気づくまで抜けられません。
「夜ふかし」は自己管理ができていない兆候です。この悪循環から抜け出すには、「とりあえず今日は疲れているから早く寝て、明日早く起きて、やりたいことをやろう」といったん悪循環をリセットするのが大事です。
「本当はやりたいことがあるのに、時間がないからできない」という人は、早起きして自由時間を作って、その時間を自分の将来のために使ってはいかがでしょうか。
文:中原 良太(個人投資家・トレーダー)
18歳に株を始め、25歳でYahoo!株価予想達人で「ベストパフォーマー賞」を受賞。主に株式投資とマネー(お金)についての情報をSNSやYouTube、メルマガなどで発信。IQ上位2%のMENSA会員。
文=中原 良太(個人投資家・トレーダー)