阪急電鉄は5日、神戸線・宝塚線のダイヤ改正を2025年2月22日に実施すると発表した。平日朝・夕のラッシュ時間帯を中心にダイヤ改正を行い、宝塚線で混雑の平準化を図るほか、平日夕ラッシュ時間帯に「通勤急行」を新設。同時間帯の急行(大阪梅田発宝塚行)を通勤急行に変更する。

  • 阪急宝塚線で運転されるラッピング列車「トムとジェリー号」

宝塚線の急行は大阪梅田駅と十三駅、豊中駅から先(宝塚方面)の各駅に停車する種別。ダイヤ改正で平日夕ラッシュ時間帯に新設される通勤急行は、急行の停車駅に曽根駅と岡町駅を追加し、大阪梅田~宝塚間で途中の4駅(中津駅、三国駅、庄内駅、服部天神駅)のみ通過する種別となる。通勤急行の新設により、大阪梅田~曽根間の所要時分は9分(約4分短縮)、大阪梅田~岡町間の所要時分は11分(約6分短縮)に。大阪梅田~宝塚間の所要時分は現行と変わらず37分となる。

平日夕ラッシュ時間帯はその他、大阪梅田方面から箕面線へ乗り換える際の接続列車も変更。現在は宝塚行の急行と接続しているが、ダイヤ改正後は特急「日生エクスプレス」または雲雀丘花屋敷行の急行と接続する。石橋阪大前駅まで速達性の高い列車とすることにより、箕面駅までの所要時分が約3~4分短縮(現在は28分、ダイヤ改正後は24~25分)される。

  • 阪急宝塚線の路線図(ダイヤ改正後)

  • 新設の通勤急行は急行停車駅の他に曽根駅と岡町駅にも停車

  • 通勤急行の新設で大阪梅田駅から曽根駅、岡町駅までの所要時分を短縮。宝塚駅までの所要時分に変更はない

  • 平日夕ラッシュ時間帯の接続列車を変更することにより、大阪梅田~箕面間の所要時分も短縮される

平日朝ラッシュ時間帯も運転パターンを一部変更。池田発大阪梅田行の普通3本と、豊中発大阪梅田行の普通3本について、出発順を入れ替え、混雑の平準化を図る。