ゴールを決めた青山敏弘[写真]=J.LEAGUE

 AFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)グループE第6節が5日に行われ、サンフレッチェ広島(日本)は東方(香港)と『エディオンピースウイング広島』で対戦した。

 広島はACL2でここまで4勝1分無敗と圧倒した成績を残し、すでにグループE首位通過を決めている。明治安田生命J1リーグの第37節北海道コンサドーレ札幌戦から中3日、次の逆転優勝がかかる8日の最終節まで中2日という厳しい日程で今節に臨んだ。今年限りでの現役引退を発表しているMF青山敏弘、同じく退団を発表しているMF柏好文は、ホーム最終戦で揃って先発出場を果たした。

 試合が動いたのは10分、先制はアウェイの東方だった。広島の前線からのプレスを回避すると、左サイドをウー・ユーシーがドリブルで突破。個人技で局面を打開して、左足を振り抜くと、鋭いシュートはゴールに突き刺さった。広島は立ち上がりに失点を喫してしまう。

 それでも広島の“バンディエラ”がチームを救う。36分、志知孝明のミドルシュートをGKが弾くと、こぼれ球に反応したのは青山。素早くゴールへと押し込み、同点ゴールを奪った。前半は1-1で折り返す。
 
 後半に入ると、猛攻を続けていた広島が逆転に成功する。53分、越道草太が右サイドを突破してクロスを上げると、ゴンサロ・パシエンシアがヘディングでゴールを奪った。さらに勢いづいた広島は57分、右サイドの松本大弥からのパスを中島洋太朗がダイレクトでシュート。これが見事にゴールネットに突き刺さり、逆転から一気にリードを2点に広げた。さらに73分、満田誠のパスを受けたピエロス・ソティリウがワントラップから素早く右足でフィニッシュ。綺麗な軌道を描いたシュートはゴールに吸い込まれ、さらにリードを広げた。

 その後、終了間際の90分には、スルーパスに反応した柏がGKと一対一を迎えたが、惜しくも得点を奪うことはできず。試合はこのまま4-1で終了。広島はACL2グループステージを5勝1分無敗で終え、逆転優勝がかかる8日のJ1最終節、ガンバ大阪戦へ臨むことになった。

【スコア】
サンフレッチェ広島 4-1 東方

【得点者】
0-1 10分 ウー・ユーシー(東方)
1-1 36分 青山敏弘(広島)
2-1 53分 ゴンサロ・パシエンシア(広島)
3-1 57分 中島洋太朗(広島)
4-1 73分 ピエロス・ソティリウ(広島)

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