阪急電鉄は5日、神戸線・宝塚線のダイヤ改正を2025年2月22日に実施すると発表した。平日朝・夕のラッシュ時間帯を中心にダイヤ改正を行い、神戸線で特急の種別変更と通勤特急の編成両数変更を行うほか、通勤急行に代わる種別「快速」を新設する。

  • 阪急神戸線で運転されるラッピング列車「トムとジェリー号」

現行ダイヤにおいて、神戸線の通勤急行は平日6~8時台に新開地・高速神戸発大阪梅田行、平日17~21時台に大阪梅田発神戸三宮行を設定。大阪梅田駅と十三駅、塚口駅から先(神戸方面)の各駅に停車している。ダイヤ改正に合わせて新設する快速は、これまで通勤急行が停車していた塚口駅を通過駅に変更。平日朝に運転される大阪梅田行の快速はすべて神戸三宮駅始発に改められ、あわせて現行の通勤急行と比較して2本増発することで、混雑の平準化を図るという。

平日朝ラッシュ時間帯、大阪梅田行の特急は通勤特急に種別変更。通勤特急を新開地駅(一部列車は高速神戸駅)始発とすることで、「神戸電鉄・山陽電気鉄道から乗継ぎ時の神戸三宮での乗換えをなくし、利便性を向上」(現行は神戸三宮駅で通勤急行から同駅始発の通勤特急に乗換え)させるとのこと。これにともない、新設の快速は春日野道駅から武庫之荘駅までの各駅において、十三駅および大阪梅田駅へ先着する列車に。西宮北口駅から大阪梅田駅までの運転パターンも変更され、大阪梅田行の通勤特急に先行して快速および準急が運転されるようになる。

  • 阪急神戸線の路線図(ダイヤ改正後)

  • 種別を一部変更し、通勤急行に代わる種別として快速を新設。塚口駅は通過駅に

ダイヤ改正に合わせ、10両編成で運転している通勤特急を8両編成に変更。「生活様式の多様化によりご利用動向がコロナ禍前から変化していることを踏まえた変更」とした上で、現行ダイヤにおいて通勤特急に混雑が集中する中、「列車本数の増発と運転パターンの変更によって混雑の平準化を図ります」と説明している。平日朝ラッシュ時間帯はその他、宝塚発大阪梅田行(今津線経由)の準急を1本増発。大阪梅田発西宮北口行の急行を13本増発する。

平日夕ラッシュ時間帯、特急を準特急に種別変更し、塚口駅と六甲駅を停車駅に追加。両駅の利便性向上を図りつつ、先行する普通を園田駅で追い越すことで、大阪梅田~六甲間の所要時間を約5分短縮する。停車駅が増えた後も、大阪梅田~神戸三宮間の所要時分は現行と同じ30分とする。

  • 平日夕ラッシュ時間帯の特急を準特急に変更した後も、大阪梅田~神戸三宮間の所要時分は30分で変更なし。大阪梅田~六甲間は乗換えなしで利用でき、所要時分も約5分短縮される

  • 平日23~24時台に神戸三宮発西宮北口行の普通を2本新設

平日深夜時間帯、神戸三宮駅を23~24時台に発車する西宮北口行の普通を2本増発し、運転間隔を平準化。神戸三宮発西宮北口行の最終列車は変更なし(神戸三宮駅24時10分発)とされた。