フジテレビの宮司愛海アナウンサーが11月30日、Spotifyのポッドキャスト番組『宮司愛海のすみません、今まで黙ってたんですけど…』に出演。“生きづらい世の中”に対して本音をもらした。
スマホを見ると「いろんな情報が飛び込んできて…」
番組冒頭で、「突然なんですけど……。最近、なんか生きづらくないですか?」と話し始めた宮司アナ。「しんどいことが多い」「普通に生きてるだけで情報過多で疲れちゃう」とこぼし、「主にネットですけど、どうやったって物理的に遮断する以外に接しない方法がない」と吐露。アナウンサーという仕事柄、SNSなどで世の中の流れを知っておく必要はあるとしつつ、「嫌でもスマホを開けば、いろんな情報が飛び込んできて。意図的に取りに行ったわけじゃないのに、ネガティブな情報が目に入ってくる」「逃げ場がないっていうのは言い過ぎかもしれないが、苦しいと思うことが多い」と胸の内を明かした。
続けて、「良い悪いとか、正しい正しくないとか。世の中のあらゆることは、イエス・ノーで決められないことが大多数」だと前置きしながら、「イエスかノーか、すぐに答えを出さなきゃいけない。スピード感が速いというか。白黒つけなきゃ収まりがつかない空気が、社会全体を支配してるんじゃないか」と不安を口に。世の中には、白黒つけられないグレーな部分が多々あるとし、「無理やり答えを出したり、どっちかに引っ張ったりしなきゃいけなくなって……。全体的にギスギスするというか」「主にネットを見てると、“相手を言い負かすことが正義だ”という風になってきているような気がする」ともらした。
また、自身とまったく考えが異なる相手に対し、宮司アナは、「理解しようとまではいかなくても、“そういう人もいるよね”って思いたい」「それぞれが立ってる距離感でいい。否定せずに、“まあ、そういう人もいるよね”って。ただただ共存すればいいだけ」と主張。一方で、今の世の中は、「あいまいな状態に我慢ができなくて、“間違ってる!”って言わずにいられない」と指摘し、「人によって見える景色も違う。あくまで自分の判断基準でそう思ってるだけで、みんなそれぞれ、いろんな考え方のもとで生きてるわけだから。断罪することも、良い悪いって言うこともできないと思う」と自身の考えを語った。
そんな社会の現状に、「我慢ならない社会というか。清濁併せ吞めなくなってる」とぼやき、「“自分は正しくて相手は間違ってる”っていう前提のもとに論破する感じのコミュニケーションの取り方は、見てるだけでも疲れる」とため息をついた宮司アナ。最後は、「自分が接している情報が本当にフラットな情報なのか、はたまた自分に寄ってきてる情報なのか。受け手が考えて感じる能力を磨かなきゃいけない時代」と力説し、「みんな大変だよねって、お互いに慮れればいいのに……」「感情に惑わされないで、みんな大変だねってなっていけるかどうか。自戒も含めて、そうやって生きていきたい」と話して締めくくっていた。
【編集部MEMO】
2023年11月にスタートした『宮司愛海のすみません、今まで黙ってたんですけど…』は、フジテレビアナウンサー・宮司愛海がパーソナリティを務めるSpotifyオリジナルポッドキャスト番組(毎週土曜9時配信)。宮司アナは番組開始前、「入社9年目、会社員として働く毎日で感じたこと、思ったことを話します。アナウンサーとしての私、32歳の等身大の私。背伸びせずありのままの気持ちを言葉で表現したいと思っています。基本的には“ひとりごと”のつもりですが、時々素敵なゲストの方をお迎えしていくつもりです」とコメントを寄せ、「リスナーの皆さまからのメッセージや叱咤(しった)激励も織り交ぜながら、素敵な番組を作っていきたいと思っています!」と意気込んでいた。