12月12日は「バッテリーの日」だそうだ。なぜ12月12日? と疑問に思って調べてみると、数字の1と2が、野球の守備位置の投手と捕手、つまり「バッテリー」を表すからという、野球大好き流行語大賞みたいなダジャレが由来であった。

  • 12月12日は「バッテリーの日」、バッテリー交換可能なノートPCが復権の兆し? - エプソンダイレクト調べ

    野球では、実況で「2遊間、6、4、3のダブルプレー」とかたまに聞くが、守備位置を数字で言うことがある。それにならって「1」が投手、「2」が捕手なので、「12」は「バッテリー」

その12月12日のバッテリーの日にあわせて、エプソンダイレクトが業務用ノートPCに対する利用実態と課題について調査を行い、結果を公表した。それによれば、ビジネスの現場ではノートPCのバッテリートラブルに、ユーザーの6割以上が不安を感じており、バッテリーを自身で交換したいと望む声も5割にのぼったとのこと。

近年、リモートワークやハイブリッドワークの普及でノートPC比率が高まっている一方、バッテリー交換ができるノートPCは貴重な存在になっているが、少なくともビジネス用途では「バッテリー交換」に高いニーズが隠れていたのかもしれない。

エプソンダイレクトが公開した調査結果は以下の通り。

  • 調査の対象:仕事でノートPCを使用している20代~50代の男女
  • 有効回答数:1,009
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査実施日:2024年10月4日~2024年10月11日(8日間)

Q.業務で使う業務用ノートPCで重要視するポイントは何ですか?

  • エプソンダイレクト調べ

この質問への回答では、業務用ノートPCに対して重要視するポイントは「処理性能」(39%)に次いで、「バッテリー持続時間の長さ」(31.3%)が挙げられた。

  • エプソンダイレクト調べ

そして業務用ノートPCの買い替え(更新)サイクルでは、44.3%が5年以上使っていることが示されたものの、理想とする買い替え(更新)サイクルは3~4年が最多。この違いに、業務用ノートPCは使い始めて3~4年で、何らかの「買い替えたい理由」が出てくるのではないかとエプソンダイレクトでは分析している。

Q. 業務用ノートパソコンを使用する際、どんなことにお困りですか?

  • エプソンダイレクト調べ

そこで、業務用ノートPCを使用していて、ユーザーが直面した困りごとの調査に着目。使用時に困ることとしては、処理速度が遅い(27.9%)、重量が重い(21.7%)に次いで、バッテリーに関するトラブル(21.3%)が挙げられている。エプソンダイレクトでは、持ち運びが重視されるリモートワークやハイブリットワーク環境下で、改めてバッテリー性能の重要性が浮き彫りになったのではないかと分析している。

Q. 具体的にどのようなバッテリートラブルに困っていますか?

  • エプソンダイレクト調べ

さらに、困りごととして「バッテリーに関するトラブル」を挙げた回答者を対象に、具体的なトラブルを調べた。結果は、最多が、「バッテリーの持続時間が短く、長時間の外出時に不便を感じる」(64.7%)で、「ACアダプターを忘れた際に業務に支障が出る」(40.5%)、「バッテリーの劣化により、安定した充電ができない」(39.1%)と続いた。

Q. 業務用パソコンにバッテリー交換の機能が付いた場合、ご自身で交換してパソコンを長く使いたいと思いますか?

  • エプソンダイレクト調べ

最後に、バッテリー交換へのニーズをもう少し掘り下げて調べてる。まず、業務用ノートPCユーザーの63.3%が「省エネ製品であることや、再生素材を使っていること、廃棄しやすい製品であること」を希望していた。

そして注目は、業務用ノートPCにバッテリー交換の機能があった場合、自身で交換してPCを長く使いたいか? という質問に対する回答で、「交換して長く使いたい」が実に50.3%と過半を占めた。

エプソンダイレクトの調査によれば、一般的にモバイルノートPCは約3.6年で60%程度までバッテリー性能が低下することが分かっているそうだ。しかし、本体の薄型化・軽量化のため、ユーザーによるバッテリー交換はできないモデルがほとんどというのが現状。バッテリー交換をしたくても、セキュリティー上、外部に修理に出すことが難しいケースも多い。

この古参ユーザーには懐かしく、最近のユーザーには新しいコンセプトかもしれない「バッテリー交換可能なノートPC」を提案するとして、エプソンダイレクトでは、薄くて(約19.0mm)軽い(約960g)モバイルノートPCの「Endeavor NA610E」や、光学ドライブや豊富なI/Oを装備し汎用性を高めた15.6型ノートPCの「Endeavor NL2000E」といった最新ラインナップを紹介している。