PKストップの活躍を見せたGKアギレサバラ [写真]=Getty Images

 アスレティック・ビルバオのGKフレン・アギレサバラが、4日のラ・リーガ第19節(前倒し開催)レアル・マドリード戦を振り返った。同日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。

 今シーズンは、右手首の手術を実施した正GKウナイ・シモンに代わり、アスレティック・ビルバオのゴールマウスを守っているGKフレン・アギレサバラ。先月29日のエルフスボリ戦で、欧州王者の称号を手にした守護神が約4カ月ぶりに復帰したものの、5日のレアル・マドリードとの大一番では同選手がスタメンに起用された。すると1点リードで迎えた66分、自身が与えてしまったPKだったが、これをしっかりとストップ。78分には同点ゴールを許すも、80分にFWゴルカ・グルセタが追加点を奪った後は、ゴールに鍵をかけて、2-1のまま逃げ切った。リーグ戦における対レアル・マドリード戦では、2014-15シーズン以来となる10年ぶりの勝利となっている。

 そんなレアル・マドリード戦のマン・オブ・ザ・マッチ(MOTM)に選出されたアギレサバラ。試合後、まずはFWキリアン・エンバペのPKを読み切ったシーンについて、「すべてをよく分析していた。エンバペがPKキッカーとして優秀なのは知っていたから、直近(リヴァプール戦)で外したコースにもう一度蹴ってくると予想したんだ。自分が与えてしまったPKだっただけに、ホッとしたよ」と振り返った。

 また同選手は、“ラ・カテドラル(大聖堂)”の異名を取る本拠地『サン・マメス』の一体感を称賛。勝因として、5万人以上のビルバオニスタを挙げたアギレサバラは「僕たちのサポーターは信じられないほど素晴らしく、チームが成し遂げたことは、彼らなしでは実現不可能だっただろう」としつつ、「この夜をビルバオニスタと一緒に過ごせたのは、本当に素晴らしい体験。サポーターがすべてなのだから、とても嬉しいね。僕たちに送ってくれるすべての応援にとても感謝している」と述べた。

 これでリーグ戦3連勝、7試合無敗の暫定4位。“3強追走”の先頭を走るチームだが、アギレサバラは「好調を継続できている。上位につけることがとても大切。近年のレアル・マドリードとの試合は、僕たちにとって難しいものだったから、今夜の勝利は非常に喜ばしい」と胸中を明かしている。

 ラ・リーガとヨーロッパリーグを同時並行で戦うアスレティック・ビルバオ。12月の6連戦の3試合目となる次戦は、8日に行われる5位ビジャレアルとの直接対決だ。

【PKストップ】読み切っていたGKアギレサバラ