サウサンプトンに快勝したチェルシー [写真]=Getty Images

 チェルシーがデータ上でもサウサンプトンを圧倒していたことが明らかになった。

 プレミアリーグ第14節が4日に行われ、チェルシーは敵地でサウサンプトンと対戦。7分にCKからアクセル・ディサシが先制点を奪うと、11分には同点に追いつかれたものの、17分にクリストファー・エンクンクのゴールで勝ち越し、34分にはノニ・マドゥエケが追加点をマーク。39分からは数的有利になると、76分にはコール・パーマーが追加点を挙げたほか、87分にはジェイドン・サンチョが加入後初ゴールを決め、5-1で快勝した。

 この試合のチェルシーは、立ち上がりは苦労したものの、前半途中から数的優位となったことも影響し、最終的には26本のシュート数を記録。そのうち、13本が枠内シュートとなるなど、サウサンプトンを圧倒した。

 データサイト『OPTA』によると、チェルシーはこの一戦で「5.29」というゴール期待値を記録。これは同サイトが記録を取り始めた2008-09シーズン以降のプレミアリーグの試合でアウェイチームが記録した最高値になったという。

 なお、ここまでプレミアリーグでは最多となる14試合で31ゴールを記録しているチェルシーは、全公式戦でも22試合で57ゴールを記録しており、1試合あたりの平均得点は2.6ゴールと、1シーズンあたりのゴール数としてはクラブ史上最高の数字を記録していることも伝えられている。

 この試合の結果、勝ち点ではアーセナルと並んでいるものの、得失点差の関係で2位に浮上し、首位リヴァプールとは勝ち点「7」差となっているチェルシー。2022年5月にトッド・ベーリー氏ら投資家グループとクリアレイク・キャピタルのコンソーシアムによって共同で買収されて以降、これまで移籍市場では積極的な補強を繰り返し、選手を大きく入れ替えて新たなチームを築き上げてきたなか、直近2シーズンはリーグ12位、6位と苦しみ、批判もされてきたが、今夏就任したエンツォ・マレスカ監督の下でようやくオーナーたちが目指してきた計画が実現しつつあるのかもしれない。

 チェルシーは次戦、8日に敵地で暫定8位となっているトッテナムとの“ロンドン・ダービー”を迎える。

【ハイライト動画】サウサンプトンvsチェルシー