DFBポカール・ラウンド16の8試合が3日から4日にかけて各地で開催された。
前回大会覇者のレヴァークーゼンは、過去最多20回の優勝を誇るバイエルンと激突。試合は序盤の17分、ペナルティエリア外で浮き球パスに抜け出したジェレミー・フリンポンをGKマヌエル・ノイアーが倒してしまい、レッドカードが提示。バイエルンは早い時間帯から数的不利のなかでの戦いを強いられると、レヴァークーゼンの猛攻を無失点で凌ぎ切っていたものの、69分にはアレハンドロ・グリマルドの上げたクロスボールから、ネイサン・テラにヘディングでゴールを許す。最終的にはこのゴールが決勝点となり、レヴァークーゼンが2年連続で準々決勝へ進出。過去4シーズンはいずれも準決勝以下で敗れているバイエルンは、またも早期敗退となってしまった。
2部に身を置くレーゲンスブルクとのアウェイゲームに臨んだシュトゥットガルトは、立ち上がりの10分にエンツォ・ミローの左足シュートで先手を取ると、続く19分にはチェイス・アンリが大仕事。敵陣右サイドで得たフリーキックの場面、ボックス左の位置からヘディングシュートを沈め、若き日本人DFがシュトゥットガルトのトップチームで初ゴールを記録した。61分にはスルーパスに抜け出したニック・ウォルトメイドがダメ押し弾を沈めて勝負あり。シュトゥットガルトがベスト8入りを決めた。
フライブルクは、今大会3部から唯一の生き残りとなっているビーレフェルトの本拠地に乗り込んだ。古巣対戦となる堂安律が先発に名を連ねた一戦は、序盤の18分にフロレント・ムスリヤがPKを失敗し、フライブルクとして先制のチャンスを逃す。すると28分、クリストファー・ラナートの狙い澄ましたミドルシュートでビーレフェルトが先手を取ると、36分にはユリアン・カニアがPKで追加点。後半へ折り返した63分には、右サイド大外でボールを受けた堂安のクロスボールから、ミハエル・グレゴリチュがヘディングで1点を返したものの、81分にはルイス・オピーの強烈シュートでビーレフェルトが3点目。試合はこのままタイムアップを迎え、ビーレフェルトが8年ぶりに準々決勝行きの切符を掴み取った。堂安はフル出場を果たしており、ビーレフェルト所属の水多海斗に出番はなかった。
ライプツィヒはベンヤミン・シェシュコのゴール、そしてロイス・オペンダの2得点により、リーグ戦では2位と好調のフランクフルトを3-0で撃破。今ラウンド唯一のPK戦に突入した一戦では、アウクスブルクがカールスルーエを撃破。アウクスブルクに所属する奥川雅也はメンバー外だった。
DFBポカール・ラウンド16の試合結果一覧は下記の通り。なお、準々決勝は来年2月の開催予定となっている。
◆◼︎DFBポカール・ラウンド16ビーレフェルト 3-1 フライブルク
レーゲンスブルク 0-3 シュトゥットガルト
バイエルン 0-1 レヴァークーゼン
ブレーメン 1-0 ダルムシュタット
ケルン 2-1 ヘルタ・ベルリン
ヴォルフスブルク 3-0 ホッフェンハイム
ライプツィヒ 3-0 フランクフルト
カールスルーエ 2-2(PK戦:4-5) アウクスブルク