プレミアリーグ第14節が4日に行われ、アーセナルとマンチェスター・ユナイテッドが対戦した。
21年ぶりのリーグ制覇を目指すアーセナルは、第8節ボーンマス戦から4戦未勝利と不振に陥ったが、主将マルティン・ウーデゴーアの復帰とともに復調。直近は公式戦3連勝を飾り、その間に合計13ゴールを奪うなど攻撃力が際立っている。一方のマンチェスター・ユナイテッドは11月半ばから指揮を執るルベン・アモリム監督の下で2勝1分と公式戦3戦無敗を維持。直近で行われたエヴァートン戦では4-0の快勝を収めた。
首位リヴァプールを追走するため勝ち点「3」が欲しいアーセナルと、9位からの巻き返しを図るマンチェスター・ユナイテッド。プレミアリーグ屈指の名門同士による一戦はどちらに軍配が上がるだろうか。アーセナルに所属する日本代表DF冨安健洋はメンバー外となっている。
開始早々の4分、アーセナルは前線でのボール奪取を起点にカイ・ハヴァーツの落としを受けたガブリエウ・マルティネッリがネットを揺らしたが、オフサイドで得点ならず。互いに守備時にはコンパクトなブロックを形成し、攻撃時にはボールを回しながら相手の隙をうかがう緊迫した展開が続く。25分、アーセナルはブカヨ・サカの右CKからオレクサンドル・ジンチェンコ、マルティネッリが立て続けにシュートを放ったが、先制点とはならなかった。
その後の試合展開も拮抗したものに。アーセナルはビルドアップやカウンタープレスが上手くハマらず、相手を押し込んだ状態で攻撃することができない。一方、マンチェスター・ユナイテッドは堅実な守備対応を見せつつ、狙った形でのプレス回避を見せるが、敵陣内の攻略に苦戦。43分にはセットプレーのこぼれ球を拾ったディオゴ・ダロトがボックス内右からシュートを放ったが枠の左へ外れ、前半はスコアレスで終了した。
後半の立ち上がりはアーセナルが圧力を強め、敵陣ゴールに迫るシーンを増やす。迎えた54分、左CKを獲得すると、デクラン・ライスのインスイングのキックにニアサイドのユリエン・ティンバーが頭で合わせ先制に成功した。ティンバーはプレミアリーグ初ゴールとなっている。ビハインドを負ったマンチェスター・ユナイテッドは67分、ブルーノ・フェルナンデスのFKにマタイス・デ・リフトが頭で合わせるも、GKダビド・ラヤが左手一本で弾き出した。
73分、アーセナルが再びセットプレーからスコアを動かす。サカの左CKにファーサイドのトーマス・パルティが頭で合わせると、最後はウィリアン・サリバにボールが当たってゴールに吸い込まれた。リードを広げて勢いに乗るアーセナルは75分、マルティン・ウーデゴーアのラストパスからハヴァーツに決定機が訪れたがGKアンドレ・オナナが好セーブ。直後にはサカのCKからミケル・メリーノがヘディングシュートを放ったが、惜しくも枠の右へ外れた。
アーセナルはその後も主導権を渡さず、レアンドロ・トロサールやウーデゴーアが3点目のチャンスを作る。追加点は生まれず、試合はそのまま2-0で終了。アーセナルが公式戦4連勝を飾った一方、マンチェスター・ユナイテッドはアモリム体制での初黒星となった。次節、アーセナルは8日にアウェイでフルアムと、マンチェスター・ユナイテッドは7日にホームでノッティンガム・フォレストと対戦する。
【スコア】
アーセナル 2-0 マンチェスター・ユナイテッド
【得点者】
1-0 54分 ユリエン・ティンバー(アーセナル)
2-0 73分 ウィリアン・サリバ(アーセナル)
アーセナル(4-3-3)
GK:ラヤ
DF:ティンバー、サリバ、キヴィオル、ジンチェンコ(71分 メリーノ)
MF:トーマス、ライス、ウーデゴーア(90分 ジョルジーニョ)
FW:サカ、ハヴァーツ、マルティネッリ(71分 トロサール)
マンチェスター・ユナイテッド(3-4-2-1)
GK:オナナ
DF:デ・リフト、マグワイア(59分 ヨロ)、マズラウィ
MF:マラシア(HT ディアロ)、ウガルテ、マウント(59分 ラッシュフォード)、ダロト、B・フェルナンデス、ガルナチョ(59分 ザークツィー)
FW:ホイルンド(79分 アントニー)