2012年4月から小説投稿サイト「小説家になろう」で連載がスタートした『Re:ゼロから始める異世界生活』(以後、リゼロと表記)は、死に戻りと呼ばれるリープ能力を得て異世界に召喚されたナツキ・スバルが命を張りながら過酷な運命に立ち向かっていくダークファンタジー作品です。
2016年から第1期の放映が始まったTVアニメシリーズは2024年11月時点で第3期まで進んでおり、その間に2本のOVA作品が劇場で公開されました。魅力的なキャラクターが大勢登場する「リゼロ」の中でも、特にスバル、エミリア、レムは心に強く残る名言を数多く残しています。
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そこで今回は、マイナビニュース会員の男女303名を対象に「リゼロ」に登場する名言についてアンケートを実施。特に印象に残った名言・名セリフをランキング形式で紹介します。
「リゼロ」の名言ランキング
マイナビニュース会員に「好きな『リゼロ』の名言」をテーマにアンケートを実施したところ、結果は以下のようになりました。
1位: 「ここから始めましょう イチから――いいえ ゼロから」(レム:13.5%)
2位: 「『ごめん』って何度も言われるより 『ありがとう』って1回言われたほうが相手は満足するの」(エミリア:12.0%)
3位: 「あきらめるのは簡単です」(レム:11.3%)
4位: 「君が自分の嫌いなところを10個言うなら 俺は君の好きなところを2000個言う」(ナツキ・スバル:6.0%)
4位: 「笑えよ レム しけた面していないで笑え 笑いながら未来の話をしよう」(ナツキ・スバル:6.0%)
6位: 「ここから始めよう ナツキ・スバルの物語を ゼロから始める異世界生活を」(ナツキ・スバル:5.3%)
6位: 「レムは知っています スバルくんがどんなに先の見えない暗闇の中でも 手を伸ばしてくれる勇気がある人だってことを」(レム:5.3%)
8位: 「いつだって!どんなときだって! やりたい! 変わりたいと! そう思ったときがスタートラインだろうが!」(ナツキ・スバル:3.8%)
8位: 「友人を助けようとするのはそんなにおかしなことですかね?」(オットー・スーウェン:3.8%)
8位: 「ご褒美は頑張った子にだけ与えられるからご褒美なのです」(エミリア:3.8%)
11位: 「何もしてこなかったくせに何かを成し遂げたいなんて 思いあがるにも限度があるだろうよ」(ナツキ・スバル:2.3%)
11位: 「何ひとつ俺はやってこなかった あれだけ時間があって あれだけ自由があって 何だってできたはずなのに何もやってこなかった」(ナツキ・スバル:2.3%)
11位: 「脳が震える」(ペテルギウス・ロマネコンティ:2.3%)
11位: 「スバルくんの目が好きです 普段は鋭いんですけど 誰かに優しくしようとしているとき 柔らかくなるその目が好きです」(レム:2.3%%)
11位: 「評価を決めるんはそれまでの行い つまり過去や 何をしても過去は変わらん」(アナスタシア・ホーシン:2.3%%)
11位: 「最も弱い男が諦めていないのに どうして我らに膝を折ることが許される? 卿らは恥に溺れるために…ここまで来たのか」(クルシュ・カルステン」:2.3%%)
11位: 「戦え 後悔があろうと悔恨に打たれようと戦え 戦うのだと抗うのだと己にそう定めたのであれば 全身全霊で戦え!」(ヴィルヘルム・ヴァン・アストレア:2.3%%)
18位: 「俺より弱いお前に剣を持つ理由はない お前が剣を振る理由は俺が継ぐ お前は俺が剣を振る理由になればいい」(ヴィルヘルム・ヴァン・アストレア:1.5%)
18位: 「スバルくんは自分のことしか知らない レムが見ているスバルくんのことを スバルくんがどれだけ知っているんですか?」(レム:1.5%)
18位: 「EMT(エミリアたんマジ天使)」(ナツキ・スバル:1.5%)
21位: 「声を涸らして 夢を歌って 空の上にいる母様に聞こえるように言うの! 母様の愛した世界で私は幸せでいるよって」(エミリア:0.8%)
21位: 「己の正しきに従うとき 下を向いて行う者にどれのどのことができる? 顔を上げ 前を向き 手を伸ばせ」(クルシュ・カルステン:0.8%)
「リゼロ」の名ゼリフ一覧
ここからはランクインした名言や名セリフを詳しく説明していきます。
ここから始めましょう イチから――いいえ ゼロから
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このシーン無くしてリゼロは語れない! そんな重要な場面で登場した名言です。何度も失敗を繰り返し、ついに諦めて逃げることを選択するスバルですが、彼を信じて支える決意を固めていたレムはこの言葉で立ち直らせました。
自分ひとりではもう何もできないと絶望するときに、つらく険しい道を一緒に歩こうとしてくれる人の存在ほど心強いものはありませんね。
このセリフを選んだ理由
・「やはり『リゼロ』といえばこれ」(55歳男性)
・「タイトル回収で、まだまだこれからの展開に期待できると思った」(52歳男性)
・「レムがスバルのことをとにかく信頼して支えようとしている感じが伝わってくるから」(43歳男性)
・「まさにタイトルを表す名言であり、心震えたシーンだと感じたから」(53歳男性)
「ごめん」って何度も言われるより 「ありがとう」って1回言われたほうが相手は満足するの
意中の女の子の前で泣きわめき、その後何時間も彼女の膝の上で眠りこけるという醜態を平謝りするスバルに対して、エミリアはこの言葉を伝えます。エミリアがスバルを受け入れ、疲労困憊の彼に膝を貸したのはエミリア自身がしてあげたくてしたことでした。
相手の厚意や受けた恩は素直に受け取り、謝罪よりも感謝を伝えるべきなのだと気づかせてくれる心温まる名言です。
このセリフを選んだ理由
・「とても共感できるセリフなので」(61歳男性)
・「言われて気づく。その通りだなと思う」(56歳男性)
・「このセリフはこの作品に一番あっていたのでとても心に残っています」(55歳男性)
・「現在の生活においても考えさせられる言葉」(48歳男性)
あきらめるのは簡単です
失敗続きで挫折するスバルに、毅然とした態度でレムが伝えた名言です。弱っているときこそ人は優しい言葉で寄り添ってほしくなるものですが、誰よりも諦めの悪いスバルの性格を理解していたレムはあえてこの言葉でスバルの背中を押すのでした。
優しく見守るだけでなく、ときには厳しい言葉で活を入れる人こそ本当に相手を想う愛情深い人なのでしょう。
このセリフを選んだ理由
・「まさに人生の教訓だと思いました」(50歳男性)
・「ありふれたセリフかもしれないが、レムがあの場面でこれを言ったことに意味があると思うし、すごく響いたのでこのセリフを選びました」(63歳男性)
・「あるプロジェクトで困難に直面しているときに、この言葉が胸に刺さりました」(62歳男性)
君が自分の嫌いなところを10個言うなら 俺は君の好きなところを2000個言う
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生い立ちや容姿のせいで周囲から疎まれている、世間知らずの嫌われ者だ、と自身を卑下するエミリアに、スバルが伝えた渾身の告白です。誰かに愛される経験が異常に少なく自己肯定感の低すぎるエミリアにとって、これほど嬉しい言葉はないでしょう。
エミリアへの愛情の大きさや、周囲の人をも明るくするスバルの前向きさがよく伝わるワンシーンでの名言です。
このセリフを選んだ理由
・「すばらしいセリフだと思う」(62歳男性)
・「非常に共感できると感じられて自分もそのような考え方をしていこうと思ったから」(40歳男性)
・「言われた方からしたら、最高の殺し文句です」(62歳男性)
笑えよ レム しけた面していないで笑え 笑いながら未来の話をしよう
「自分は姉の代替品に過ぎない」と自己を過小評価するレムの笑顔を引き出したスバルの名言です。自分に自信が持てず、未来に希望を見いだせなくなったり、暗い想像ばかり膨らませてしまったりした経験、誰しも一度はあるのではないでしょうか。
不確定な将来のことを考えるなら、少しでも明るく楽しい未来を思い描こうと前向きな気持ちになれる名言です。
このセリフを選んだ理由
・「ここぞというセリフで一気に流れが変わり、主人公たちが息を吹き返したから」(52歳男性)
・「自分のことと重なる部分があった」(59歳男性)
・「自分に言い聞かせたい言葉だから」(53歳男性)
ここから始めよう ナツキ・スバルの物語を ゼロから始める異世界生活を
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レムに励まされて立ち直ったスバルが再出発を誓った際の独白で、タイトル回収にもなった名言です。すでに何度も死に戻りを経験し、地獄のようなルートをいくつも見てきたスバルでしたが、ここからまた物語が加速する予感に胸を高鳴らせたファンも多いはず。
一度は完全に心が折れたスバルの完全復活と、主人公らしい頼もしさが感じられる名言となりました。
このセリフを選んだ理由
・「作品そのものを象徴するセリフかなと」(32歳男性)
・「印象に残っているので」(63歳男性)
レムは知っています スバルくんがどんなに先の見えない暗闇の中でも 手を伸ばしてくれる勇気がある人だってことを
嫌なことから目を逸らし怠け続けていた本当の自分を嫌悪するスバルに、レムはこの言葉をかけました。誰もが楽な方へ逃げたくなる弱い心を抱えながら、正しくあろうと奮闘しています。だからこそ、こんなに真っすぐ評価されたら嬉しいはず。
レムのように、人の努力や本質に目を向け、相手の長所を称えられる素直な人間になりたいものです。
このセリフを選んだ理由
・「ここぞというときの名シーンだと思うから」(57歳男性)
・「前向きになれる言葉だから」(57歳男性)
いつだって! どんなときだって! やりたい! 変わりたいと! そう思ったときがスタートラインだろうが!
聖域の番人であるガーフィールに対して言い放った名言です。失敗や挫折を繰り返しても、何度だって立ち上がり続けたスバルが言うからこその説得力があります。
何かを始めるのに遅すぎるなんてことはありませんし、たった一度しか挑戦できないなんてこともありません。それでも、どうしても決心がつかないときはこの名言に背中を押してもらうとよいでしょう。
このセリフを選んだ理由
・「常に挑戦し続ける感があるので」(74歳男性)
・「このセリフを聞いたときに感動したから」(53歳男性)
友人を助けようとするのはそんなにおかしなことですかね?
聖域で自らの危険を顧みずにスバルを助けにきたオットー。危ない橋を渡ってまで協力してくれることを不思議がるスバルに対して、オットーはさも当然のようにこの言葉を返しています。
助けること、力を貸すことに理由など必要ない。強いて言うなら友達だから。とてもシンプルで純粋なオットーの考え方を見習いたくなる名言です。
このセリフを選んだ理由
・「友人を大切にする行動、気持ちがいい」(68歳男性)
・「性格が表れており、確かに言いそうだから」(42歳男性)
ご褒美は頑張った子にだけ与えられるからご褒美なのです
執事として屋敷で雇ってもらうことになったスバルに、エミリアはこの名言を伝えました。好きなときに好きなものを買えるようになるとご褒美の特別感が薄れがちですが、本来はエミリアの言う通り「頑張り」があって初めて与えられるべきものです。
自分にご褒美を用意する際には、それに値する頑張りをしたと認められるか自身の行いを見直そうと思わされます。
このセリフを選んだ理由
・「自分も努力をすればいつか報われるかもしれないと、励まされたような気がして前向きになれたから」(56歳女性)
「リゼロ」の名言集【キャラクター別】
「リゼロ」には諦めが悪い人情家のナツキ・スバルや、温和な性格の鬼族の少女・レム、優しきハーフエルフの少女・エミリアなどの個性豊かなキャラクターが数多く登場します。
そんなクセ強キャラたちの名言を、今回のランキングに入ったものを中心にキャラごとにまとめてみました。
ナツキ・スバルの名言
- 「いつだって! どんなときだって! やりたい! 変わりたいと! そう思ったときがスタートラインだろうが!」
- 「何ひとつ俺はやってこなかった あれだけ時間があって あれだけ自由があって 何だってできたはずなのに何もやってこなかった」
- 「君が自分の嫌いなところを10個言うなら 俺は君の好きなところを2000個言う」
- 「ここから始めよう ナツキ・スバルの物語を ゼロから始める異世界生活を」
- 「EMT(エミリアたんマジ天使)」
- 「笑えよ レム しけた面していないで笑え 笑いながら未来の話をしよう」
レムの名言
- 「あきらめるのは簡単です」
- 「ここから始めましょう イチから――いいえ ゼロから」
- 「レムは知っています スバルくんがどんなに先の見えない暗闇の中でも 手を伸ばしてくれる勇気がある人だってことを」
- 「スバルくんの目が好きです 普段は鋭いんですけど 誰かに優しくしようとしているとき 柔らかくなるその目が好きです」
- 「スバルくんは自分のことしか知らない レムが見ているスバルくんのことを スバルくんがどれだけ知っているんですか?」
エミリアの名言
- 「声を涸らして 夢を歌って 空の上にいる母様に聞こえるように言うの! 母様の愛した世界で私は幸せでいるよって」
- 「ご褒美は頑張った子にだけ与えられるからご褒美なのです」
- 「『ごめん』って何度も言われるより 『ありがとう』って1回言われたほうが相手は満足するの」
オットー・スーウェンの名言
- 「友人を助けようとするのはそんなにおかしなことですかね?」
ヴィルヘルム・ヴァン・アストレアの名言
- 「戦え 後悔があろうと悔恨に打たれようと戦え 戦うのだと抗うのだと己にそう定めたのであれば 全身全霊で戦え!」
クルシュ・カルステンの名言
- 「最も弱い男が諦めていないのに どうして我らに膝を折ることが許される? 卿らは恥に溺れるために…ここまで来たのか」
ペテルギウス・ロマネコンティの名言
- 「脳が震える」
「リゼロ」とは
原作は長月達平氏によるライトノベル『Re:ゼロから始める異世界生活』で、交通事故に遭った引きこもり高校生の菜月昴が異世界に召喚される物語です。「リゼロ」の略称で知られる同作の大きな特徴は、スバルにタイムリープ能力が与えられること。
スバルは異世界で命を落とすたびにセーブポイントまで戻り同じルートをやり直すことから、自身の現象を「死に戻り」と呼びその特殊な力を生かしながら最善のルートを目指します。
紆余曲折を経てエミリアの騎士となったスバルは、エミリアのみならず異世界で出会った多くの人たちを守るため過酷な運命に立ち向かうことに。展開が複雑でさまざまな伏線が張り巡らされたダークファンタジー作品です。
「リゼロ」の名言や名セリフを紹介しました
「リゼロ」の名言・名セリフランキング第1位には、レムの「ここから始めましょう イチから――いいえ ゼロから」が選ばれました。本当の意味での幕開けとも言える重要なシーンでの名言で、多くのファンの記憶に強く残った結果と言えるでしょう。
レムと並びスバルやエミリアの名言も多くランクインする中、損得勘定なしにスバルと接する商人・オットーの名セリフも印象的です。「リゼロ」には、勇気が出ないときに背中を押してくれる名言や、支えてくれる人がいる喜びを噛みしめたくなる名セリフが数多く登場しています。
アニメ、Web小説、単行本それぞれ異なる部分があるため、お好みの楽しみ方でリゼロの世界感に没入してみてはいかがでしょうか。
調査時期: 2024年10月30日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計303人(男性:229人、女性:74人)
調査方法: インターネットログイン式アンケート
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