中日・ライデル・マルティネス(右)(C)Kyodo News

 2日に日本野球機構から12球団の契約保留選手名簿が公示された。今季は126人が自由契約となったが、外国人選手では今季43セーブをマークし最多セーブのタイトルを獲得したライデル・マルティイネス、リリーフで2年連続防御率1点台をマークしたウェンデルケン、ロッテで今季126回1/3を投げ、防御率2.71だったC.C.メルセデス、今季リーグ2位の28セーブをマークしたアブレイユ、今季オリックスでチームトップの15本塁打を挙げたセデーニョといった実績のある助っ人が契約保留者名簿から外れた。

 最大の注目はマルティネスだろう。今季もリーグ最多の43セーブを挙げるなど、3年連続30セーブ以上をマークする圧倒的なクローザー。19年から6年連続で40試合以上に登板するなど故障に強く、抑えを課題にしているチームは喉から手が出る程、手にしたい存在だろう。

 DeNAを自由契約となったウェンデルケンは今季故障の影響で28試合の登板に止まったが、1勝1敗16ホールド、防御率1.71。移籍1年目の昨季は61試合に登板して、2勝2敗33ホールド、防御率1.66と抜群の安定感を誇った。2年連続で防御率1点台と勝ちパターンのリリーフを課題にしているチームが動いてもおかしくないだろう。

 今季91敗を喫し最下位に沈んだ西武のクローザーながら、アブレイユはリーグ2位の28セーブをマーク。月別成績で9月に防御率5.14というのは気になるところだが、シーズン通しての成績は52試合に登板して、2勝5敗11ホールド、28セーブ防御率2.39だった。

 先発でいえば、日本で実績のあるC.C.メルセデス、11月にヤクルトを自由契約となったヤフーレ、サイスニードがいる。

 “投高打低”の中で、野手の注目はセデーニョ、フォード、モンテスといったところだろうか。フォードは7月にDeNAに加入すると、外国人枠の関係でレギュラーシーズンはわずか6試合の出場で打率.200、1本塁打、2打点だったが、CS、日本シリーズを含めたポストシーズンでは代打を中心に12試合に出場し、打率.333、1本塁打、2打点、出塁率.412をマークした。セデーニョは昨季9本塁打だったが、今季は15本のアーチを描いた。98年生まれで来年27歳の年齢にあたり若いというのは魅力的。モンテスもシーズン途中に加入し、エリエ・ヘルナンデスが故障で離脱した中、本職の内野だけでなく、不慣れな外野のポジションでも出場し、打率.272、1本塁打、14打点の成績を残した。モンテスも来年29歳の年齢にあたり若い。

 彼らはNPB内の新たな球団に活躍の場を移すのだろうか。その他にも自由契約となった助っ人は多く、今後の動向を注目していきたい。

▼自由契約となった外国人選手

【巨人】

<投手>

メンデス

<内野手>

モンテス

ウレーニャ

【阪神】

<外野手>

ノイジー

ミエセス

【DeNA】

<投手>

ウェンデルケン

<内野手>

フォード

【広島】

<投手>

ハッチ

コルニエル

【ヤクルト】

<投手>

エスパーダ

サイスニード

ヤフーレ

【中日】

<投手>

マルティネス

フェリス

<内野手>

ビシエド

<外野手>

ディカーソン

【ソフトバンク】

<外野手>

ウォーカー

【日本ハム】

<投手>

マーフィー

ロドリゲス

ザバラ

【ロッテ】

<投手>

カイケル

メルセデス

コルデロ

【楽天】

<投手>

ポンセ

【オリックス】

<内野手>

ゴンザレス

セデーニョ

【西武】

<投手>

アブレイユ

<内野手>

アギラー