「結婚相手紹介サービス」を提供するオーネットは2024年12月2日、「知人の結婚による結婚観への影響に関する調査」の結果を発表する。同調査は2024年11月20日~ 11月24日、全国の25~34歳の独身男女543人 を対象にインターネットで実施した。
まずアンケート対象となる独身男女543人に、「今年あなたの知人で結婚をした方はいますか?」と聞いたところ、全体で5割にあたる50.1%が「いない」という回答となり、男女別では男性53.8%、女性45.8%が「いない」という回答結果となった。言い換えると独身男女25歳~34歳の約5割は、身近な知人が今年結婚をしたということになる。
結婚した知人の内訳は、「友人(職場以外)」が全体で29.7%、男性25.5%、女性34.4%で最も多い割合となった。続いて多かった回答は「職場の先輩や同僚、後輩」で、全体で12.5%、男性13.8%、女性が11.1%という結果となった。そして3番目は「身内(兄弟、親戚)」で、全体では7.6%、男性6.6%、女性8.7%という結果となった。
調査対象が25歳~34歳ということで、結婚をする割合が高い年齢層であることから、調査対象の約5割から「知人が今年結婚をした」という内容はうなずける結果であるといえる。
次の設問では「知人が今年結婚をした」と回答した270人に、「知人が結婚したことであなたの結婚に対する考えや行動で何か変化はありましたか?」と聞いてみた。
最も多かった回答は、「知人が結婚したことで自分の結婚意欲が高まった」で、全体で34.4%、男性が31.6%、女性が37.2%という割合となりました。続いて多かった回答は、「知人の結婚と自分の結婚は全く別で何も関係ない」という回答で、全体で28.9%、男性28.6%、女性29.2%という結果となった。
そして3番目に多かった回答は、「知人が結婚したことで結婚するための行動を起こした」という前向きな回答で、全体で21.1%、男性24.1%、女性18.2%という結果となった。「そもそも結婚するつもりはない」という回答が全体で8.1%となったが、それ以外で少数の回答割合ではあるが、「知人の結婚で結果的に自分の結婚意欲が減少した」という回答が、全体で5.9%、男性6.8%、女性5.1%という回答結果となった。
この設問への回答では「結婚意欲が向上した」(全体34.4%)と、「結婚するための行動を起こした」(全体21.1%)という二つのポジティブ選択肢の合計が全体で55.5%という結果となったが、この結果から25歳~34歳独身男女にとって知人が結婚することは、自身の結婚について前向きな考えを結果的に醸成し、さらには行動変容を促す影響力があるということがいえるのかもしれない。
次の設問では、「結婚意欲が高まった」「行動を起こした」と回答した150人にその理由は何ですか?と聞いてみた。
一番多かった回答は「自分の結婚を現実的にイメージすることができた」という回答で、全体で44.0%、男性54.1%、女性34.2%という結果となった。
そして2番目は「先を越された感があり早く結婚をしたいと思った」が、全体で39.3%、男性33.8%、女性44.7%という結果となった。そして3番目は「結婚願望があるので事例として参考となった」という回答が、全体で12.7%、男性9.5%、女性15.8%という結果となった。
回答結果から、知人の結婚が自分の結婚意欲向上に繋がったり、行動を起こすという前向きとなる理由については、自分の身近な人が結婚する一連の状況を近くで見ることで、結婚を自分事と捉えてイメージすることができるということがあげられまた、違う切り口としては、「先を越された感があり早く結婚したいと思った」という回答にあるように、やはり周囲が結婚することによるプレッシャーも影響していることがうかがえる調査結果となった。
最後の設問では少数回答ではあるが、「知人が結婚したことで結婚意欲が減少した」という16人にその理由について聞いてみた。
最も多かった回答は「周囲から自分の結婚について話題にされることで億劫になった」が、全体で37.5%、男性44.4%、女性28.6%という結果となった。
次いで、「先を越された感があり自分の結婚計画そのものについて見直しする必要性を感じて億劫になった」で、全体31.2%、男性が33.3%、女性が28.6%という結果となった。そして3番目に多かった回答としては、「知人の結婚をみても自分ごととして現実的にイメージできなかった」で、全体で25.0%、男性11.1%、女性42.9%という結果となった。
知人の結婚をきっかけに周囲から自身の結婚について聞かれたりすることが、結果的に結婚への興味を削いでしまうということと、先を越された感により気分的に落ち着かない状況となることで、結婚そのものへの意識が薄らいてしまう人が少数ではあるがいることがこの設問から読み取ることができる。