ビズメイツは、英語学習アプリを使用した研修に関する実態調査の結果を2024年11月28日に発表した。調査は、2024年11月11日〜12日の期間、対人英会話アプリ以外の英語学習アプリのみで、1年以上英語研修を続けている会社員411名を対象にインターネットにて実施したもの。
勤務先で英語研修を行っている目的を尋ねたところ、「海外出張の準備のため」(49.6%)が最も多く、次いで「社員の福利厚生のため」(40.4%)、「顧客対応(インバウンド)のため」(38.7%)と続いた。
勤務先で英語研修を行っている目的を「わからない/答えられない」(2.1%)と回答した人以外に対し、利用している目的を達成できていると思うかを尋ねると、約8割が「かなり/やや達成できている」(78.2%)と回答。
さらに、「かなり/やや達成できている」(78.2%)と回答した人に、達成にはどのような要因があると思うかと尋ねると、最も多かった「効果的なインプット学習を行える」(61.9%)に次いで、「パーソナライズされた学習プログラム」(41.9%)、「ゲーム感覚で気軽に学習できる」(40.3%)と続いた。
利用しているアプリで学習しているものに対し、トップは「会話練習(AIとの対話、ビデオチャット)」(53.8%)だった。次いで「文法練習(文法ドリル、クイズ形式)」(52.1%)、「発音練習(発音評価、口の動きのガイド)」(44.3%)と続いた。
アプリでの学習を通じて、最も足りないと感じるスキルを尋ねたところ、「スピーキング力」(28.0%)が最も多く、次いで「リスニング力」(18.2%)、「リーディング力」(15.8%)となった。
アプリのみでの英語学習を通じ、英語力の向上に限界を感じた経験に対し、約9割が「経験がかなり/ややある」(89.1%)と回答し、アプリのみの英語学習に限界を実感していることがわかった。
アプリのみの英語学習に限界を実感している人(89.1%)に、その理由を尋ねると、「リスニング教材が実際の会話と異なる」(54.4%)が最も多く、次いで「スピーキングの機会が少なく、流ちょうに話せない」(36.3%)、「ビジネスで使う内容と乖離(かいり)している」(35.2%)と続いた。
また、「文法的に正しい文章を話しているのかわからない」「実際に英語で話す機会が少ない」「テキスト以外の会話が出てきたときの対応力がない」「質問や疑問を解消することが難しい」などのコメントも寄せられている。
英語力をより上達させるために重要だと思うことを尋ねると、最も多かったのは「継続的な学習」(62.5%)だった。次いで「実践的な英語練習」(48.7%)、「個々に合った学習プログラム」(41.8%)と続いた。