究極のラグジュアリー体験を青空の下で。メルセデス・マイバッハがSL680 モノグラムシリーズを発表

メルセデス・ベンツは2024年11月29日、グランドハイアット東京(東京都港区)でメルセデス・マイバッハ「SL680 モノグラムシリーズ」を発表した。メルセデス・マイバッハは同社のなかでもっとも高級な車種を取り扱う部門で、同モデルの発表はアジア圏では初となる。ベース車はメルセデス・ベンツのAMG SLで、日本での発売は2025年第4四半期の予定だ。

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■アジア圏で初披露の場に日本が選ばれた理由

アジアプレミアの場所に日本が選ばれたのはここ数年、日本市場でのマイバッハブランドの売れ行きが好調なのが理由で、年間でプラス約200台ペースで販売台数が増えているという。確かに、会場のグランドハイアット東京がある港区・六本木ではマイバッハブランドのクルマをよく見かける。

発表会ではメルセデス・マイバッハ部門の責任者であるダニエル・レスコー氏がこの車両の開発経緯や概要について説明した。

「開発に至ったのは、お客さまから2シーターオープンカーの要望が多かったのが背景にあります。この車両はマイバッハブランドの歴史上、もっともスポーティであり、細部までこだわったデザインと上質な素材の組み合わせが特徴です」

■手間がかかりすぎ!? 専用のボンネット

ボディサイズは全長4705mm×全幅1915mm×全高1353mm。ホイールベースは2700mmでベース車のAMG SLとほぼ同じ。

外観はマイバッハのロゴが各所に配置され、オプションでボンネットにグラファイトグレーのマイバッハパターンを施せる。

このボンネットの製作には非常に手間がかかる行程を踏む。まずベースコートが施され、そのあとに手作業で研磨。マイバッハパターンとクリアラッカーを塗装し再び手作業で研磨され、最後にもう一度クリアラッカーを塗布して完成する。工場での製造はもちろん専用工程になる。

内装は基本的な形状はベース車と同じながら、クリスタルホワイトのナッパレザーシートに花のようなステッチが施されているのが印象的である。

■ドライビングフィールもマイバッハらしく

パワートレーンは4LのV8ツインターボで最高出力585馬力/最大トルク81.6kgmを発揮し、駆動方式は4WDとなる。専用の排気システムを採用し、エンジンサウンドを最適化。さらに広範囲の遮音対策により高い静粛性を実現しているという。シャシーは快適性を重視したソフトなサスペンションセッティングにチューニングしている。

100年を超えるブランドの歴史上、もっともスポーティだという同車両だが、そこはやはりマイバッハ。きっとエレガントなオープンエアドライブを楽しませてくれるはずだ。

〈文=ドライバーWeb編集部・小暮〉