京阪電気鉄道は3日、国土交通大臣宛に京阪線・大津線旅客運賃の上限変更認可申請を行ったと発表した。改定予定時期は2025年10月とされ、1995年以来、30年ぶりの運賃改定(消費税率変更によるものを除く)だという。改定後の初乗り運賃は京阪線180円・大津線200円とされた。
一方、2023年4月から京阪線で加算していた「鉄道駅バリアフリー料金」は、運賃改定の実施に合わせて廃止に。これにともない、京阪線の初乗り運賃は現行の170円(初乗り運賃160円・鉄道駅バリアフリー料金10円)から実質10円の値上げとなる。「鉄道駅バリアフリー料金」加算後運賃と申請運賃で比較した場合、改定率は普通運賃11.7%(増収率9.7%)・通勤定期14.4%(増収率11.9%)・通学定期8.8%(増収率7.8%)、合計12.4%(増収率10.3%)とのこと。
「鉄道駅バリアフリー料金」を加算していない大津線の初乗り運賃は、現行の170円から30円値上げされ、改定後は200円となる。なお、京阪線・大津線の運賃改定後も、中之島線と鴨東線で設定している加算運賃をはじめ、「プレミアムカー」「ライナー」料金や鋼索線運賃は変更しない。京阪線の「鉄道駅バリアフリー料金」を廃止した後も、可動式ホーム柵をはじめとするバリアフリー設備の整備、維持更新は引き続き計画的に行うとしている。