日本テレビ系スポーツバラエティ特番『加藤浩次&中居正広の歴代日本代表286人が選ぶ この日本代表がスゴい! ベスト20』が、4日(19:00~)に放送。柔道日本代表の阿部一二三選手が、「スゴい日本代表」について語った。
同番組は総勢286人の歴代日本代表が、トップアスリートゆえの視点で、すごいと唸ったNo1日本代表をランキング形式で紹介。阿部選手は「スノーボード平野歩夢選手の北京オリンピック金メダルです」「金メダルを決めた最後の演技、気持ちの強さを感じました」「気持ち最強です」などと語っている。
その阿部選手のインタビュー全文は、以下の通り。
――阿部さんがスゴいと思った日本代表は?
平野歩夢選手の北京オリンピックの金メダルです。
――スゴいと思ったポイントはどこですか?
最初、完璧な演技をして、でも点数を人がつける競技だからちょっとおかしかったというか。これは僕らが見ていても、いや点数低すぎるだろうと思っていたので、その状況から金メダルを決めた最後の演技ですよね。やっぱりその気持ちの強さを演技の中に僕も見ていたので、あの時。だからその強い気持ちに感動しましたね。
―― 一時期疑惑の判定と…。
言われていましたね。でも、それぐらいの判定だったじゃないですか。だから、そういう判定をはねのけて、金メダルを獲得したっていうのがスゴいなと思います。
――阿部選手もこれ反則じゃないかとか、試合やっている時に何かあって、そこからこう気持ち切り替えるみたいなことあったりするのですか?
いや、試合中はあんまりないです。
――あんまりないですか。
ポイント取られて逆転というパターンもあんまりないかな。
――判定に納得しないってことは?
あんまりないですね。はい。
――平野歩夢選手を一言で表現すると?
気持ち最強です。
――じゃあ続いて、スゴいと思ったのはどなたでしょうか?
北島康介選手のオリンピックの連覇ですね。
――スゴさもいっぱいあると思いますがどこがスゴいと思いますか?
競技もすごいですけど、あれだけ名言を残すのはスゴい。
――やっぱりそこなのですね。
僕も今回、パリで名言を残したいと思っていたんですけど、無理でしたね。
――なんか考えていたんですか?こういうこと言おうとか。
考えるより、その時の気持ちを言うべきだなと思ったけど、無理でした。(次の)ロスでですね。
――なんて言っていましたっけ。北島選手。
「超気持ちいい」と「何も言えねぇ」でしょう。スゴいっすね。
――あんな言葉やっぱり出てこないですか?
難しいですね。うん、スゴいなと思います。
――北島選手はアテネで金を取った後、世界大会で勝ててなかったんです。コーチからもお前もそろそろやめたらいいじゃないかっていうような言葉もかけられるぐらいスランプで。そこから4年後に合わせて北京で金を取ったっていう。その逆境からこうまた金を取ったっていうスゴさ。
本当に、逆境が自分自身を強くしてくれるものだと思います。僕も1年間勝てなかった苦しい時期があって、その中ですごく成長できたと思うし、人間って逆境がないと成長しない。だから、妹の詩もオリンピックで負けてしまったけど、この逆境を乗り越えた時に多分もっと成長するのだろうなって、僕はすごく思う。だから今はその逆境に立ち向かう時なのかなって思います。
――やっぱり最強って周りから言われていても、アスリートの皆さんに逆境って必ずあるのですね。
あると思いますね。思った結果が出ない時もあります。詩の場合、ずっと一番だったので、今はつらいのかなと。だから、僕もそんなにかける言葉もないし、そこはやっぱり自分でしっかり覚悟を決めて頑張っていくしかないのかなって。
――何かあえて詩さんには言わないんですか、がんばれよとか。もう本当、兄貴として見守って、また勝ち続けるのを見守っているスタンス?
見守っていますね、妹もトップなので、特に言うことはないですね。
――最後に今後について一言お願いします。
4年後のロスオリンピックでの3連覇を目指して頑張るので、これからも応援よろしくお願いします。
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