漫画・アニメ『ハイキュー!!』に登場する北信介は、稲荷崎高校で主将を務めています。決してスター選手とは言えないものの、精神的にまだ不安定な2年生が主体となるチームの空気を引き締められる有能なプレイヤーです。誰に見られずとも、活躍の場が与えられずとも、毎日ちゃんとした生活を継続する北の言葉には説得力があり、パソコンの壁紙で毎日眺めたいような名言が数多く登場しました。
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そこで今回は、マイナビニュース会員の男女301名を対象に『ハイキュー!!』に登場する北信介の名言についてアンケートを実施。特に印象に残った名言・名セリフをランキング形式で紹介します。
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北信介の名言ランキング
マイナビニュース会員に北信介の名言についてアンケートを実施したところ、以下のようなランキング結果になりました。
1位「緊張なんかする意味がわからん」(10%)
2位「『反復・丁寧・継続』は心地ええんや」(9.5%)
3位「俺を構築すんのは毎日の行動であって”結果”は副産物にすぎん」(8.9%)
4位「道は前だけにあるワケやないし挑戦と無茶は別モンや」(8.4%)
4位「練習でやってへん事を本番でやろうとすんのは嫌いやけどな」(8.4%)
6位「バレーかて同じやろ 練習でできとる事やったら緊張なんかせんやろ?」(7.4%)
7位「けどあいつらの事を『最初から優秀』なんやと思う事は勝負するまでも無く負けとるっちゅう事やし 失礼やと思うねん(5.3%)
8位「喝采は要らん ちゃんとやんねん」(4.7%)
8位「雑巾がけの一往復 ボール拾いの一本 スクワット無限回 その後の美味い飯で俺らの身体はできとんのや」(4.7%)
10位「俺はバケモン達の宴に混ざれた人間や ラッキーやなあ」(4.2%)
10位「どや俺の仲間すごいやろってもっと言いたかったわ」(4.2%)
12位「ああいう連中は理解できん けど 見とると確かに 心沸き立つ」(3.7%)
13位「謝って少しでもスッキリしようと思とんのか? せやけど謝んのはホンマに悪いと思とる時にしいや 俺もさっきの速攻が間違うとったと思えへんねん 決まると思たもん」(3.2%)
14位「稲荷崎に入れるだけのサーブなんか要らんねん 優勢だろうが劣勢だろうが」(2.6%)
15位「凌ぎ役やから怖がらんでもええよ」(2.1%)
人として尊敬できる! 北信介の名ゼリフ一覧
ここからはランクインした名言や名セリフを詳しく説明していきます。
緊張なんかする意味がわからん
稲荷崎高校のエース・尾白アランは烏野との試合中、以前北が口にしたこの言葉を思い出していました。仕事でもスポーツでも、ここぞという大一番で普段通りのパフォーマンスを平然と披露することは簡単ではありません。緊張やプレッシャーで本来の実力を出せずに終わることもあるでしょう。
しかし北は、この言葉どおり試合中でも平常心を保っていました。毎日の積み重ねに絶対の自信を持つ北らしい名言です。
このセリフを選んだ理由
・「大物ぶりを表す名言だったと思います」(43歳男性)
・「仲間を鼓舞する素敵なセリフまわし」(40歳男性)
・「カッコよくて好きなシーンなので覚えていました」(32歳女性)
・「キャラクターの性格や特性がよく出ている」(57歳男性)
・「自分はよく緊張するから羨ましい」(48歳男性)
「反復・丁寧・継続」は心地ええんや
中学の3年間、ユニフォームをもらえなくてもバレーを続けてきた北信介の人柄がよく表れている名言です。強豪校進学後も出場機会はなく、北が初めて試合に出たのは3年になってからでした。
活躍の場が与えられなくとも腐らず毎日真面目に取り組み続けた北は、その習慣に快適さを感じるように。大舞台でも動じない強靭なメンタルと自信の身につけ方を見習いたくなる、共感性の高い名セリフです。
このセリフを選んだ理由
・「プライベートでも仕事でも、その気持ちはとても大切だと思えるので」(51歳男性)
・「当たり前のようだが深い」(48歳男性)
・「一番の基本で忘れがちになることを、当たり前のように表している言葉だから」(49歳男性)
・「彼は練習についての名言が多いですが、中でも『反復・継続・丁寧』の精神はスポーツ上達の基本であり、実生活でも同じ。それを心地よくなるまで体に染み付けたことが自信に繋がっている。ボールを磨きながらそう思う姿がとてもカッコイイです」(55歳男性)
俺を構築すんのは毎日の行動であって”結果”は副産物にすぎん
初めてユニフォームをもらった帰り道に呟いた名言です。結果よりも過程に重きを置く北らしいセリフですが、多くの方が継続する難しさを痛感した経験があるのではないでしょうか。
一時的な頑張りで予想以上の結果を残せるケースもたまにはあります。しかし、最終的に一目置かれるのは、やはり真面目にコツコツと積み重ねて確かな地力をつけてきた人間です。結果につながらず落ち込んだときには、この名言を思い出すとよいでしょう。
このセリフを選んだ理由
・「北信介が好きなのもあるが、日々の努力の大切さを改めて気づかされたから」(39歳男性)
・「毎日意志を持って行動していれば、自ずと結果が付いてくると思うから」(41歳男性)
・「とてもかっこいいシーンのかっこいいセリフでした」(41歳男性)
・「教訓になるセリフだと思うから」(59歳男性)
道は前だけにあるワケやないし挑戦と無茶は別モンや
北がチームスローガン「思い出なんかいらん」を好きになれない理由です。過程を重視する北の人柄を知ると、好まないことにも頷けます。
堅実なプレイが強みの北からすると、「高校最強ツインズ」と呼ばれる宮兄弟たちの突拍子もないプレイは無茶に見えるのでしょう。しかし北は、前だけを見て突っ走る彼らが自由にできる土台を整えています。ブレない意見を持ちながら、考え方が違う仲間への理解を示せる統率力の高さが伺える名言です。
このセリフを選んだ理由
・「含蓄のある言葉で奥が深い」(54歳男性)
・「目から鱗が落ちる考え方だったので」(56歳男性)
・「そのときの心境で心に染み入ったから」(43歳女性)
・「実に現実的な言い回し。実際無茶を言う人が多い」(55歳男性)
練習でやってへん事を本番でやろうとすんのは嫌いやけどな
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烏野戦の勝敗が決まる場面で、初めての速攻を攻撃に選んだ宮兄弟。試合後、彼らの謝罪を遮った北は攻め方自体は肯定し、「謝るのは本当に悪いと思ったときにするように」と助言したうえで、この言葉を伝えました。
予期せぬライバルを前に普段と違うことをした2人を軽く叱りつつも、一切責めはしなかった北。心の広さが伺える名言であると同時に、練習の重要性を改めて実感させられます。
このセリフを選んだ理由
・「全くその通りだと思うし、いかに普段からの練習や基本が大事かと考えさせられたから」(54歳男性)
・「個人的に一番共感できたから」(30歳男性)
・「自分自身に言い聞かせたい言葉だから」(53歳男性)
・「真理を突いていると思われるから」(57歳男性)
バレーかて同じやろ 練習でできとる事やったら緊張なんかせんやろ?
1位の名言と同じタイミングで、尾白に対して自身の考えを語った際の名言です。毎日当たり前のように行うことに対して緊張しないのと同じで、バレーも練習でできていることなら試合でも緊張せずにできると主張する北。
どんな状況でも100%を発揮する万全の準備を整えたからこその安定感が感じられます。実際に北と同じ域まで達するには多くの時間が必要ですが、常にこの考えを持ち続けたいと思わされる名言と言えるでしょう。
このセリフを選んだ理由
・「過去に自分も同じ状況になった経験があったので、このセリフがいい感じに思えた」(58歳男性)
・「何事も自分が納得できるまで準備すれば本番は怖くない。できなければ自分の努力が足らなかっただけと思える」(45歳男性)
・「今部活に熱中している息子がまねしてます!」(48歳女性)
けどあいつらの事を「最初から優秀」なんやと思う事は勝負するまでも無く負けとるっちゅう事やし 失礼やと思うねん
天才と呼ばれる宮侑や影山飛雄の才能をうらやむ後輩に対する北らしい正論パンチです。ハイレベルな選手は、生まれ持った才能や恵まれた体格、飛び抜けた身体能力があるがゆえに優秀だと考える者への警鐘とも言えるでしょう。
飛び抜けて優秀な人物は、周りが休んでいる時間を成長のために使ったり、何かを犠牲にしてでも信念を貫いたりと人知れず努力しています。そんな次元の存在に敬意を払った理解ある名言です。
このセリフを選んだ理由
・「『才能がある』で終わらない所がよい」(32歳男性)
・「まさにその通りだと思ったから」(51歳男性)
喝采は要らん ちゃんとやんねん
毎日の積み重ねで「しくじらない自信」を付けた北が、烏野戦に途中出場した際の独白です。春高という大舞台、1セット先取された試合での途中出場。会場中の注目が集まる中、北は練習通りの動きで守備に貢献し見事に空気を締めました。
誰に見られずともごまかすことなく、毎日真面目にやり続けてきた北にふさわしい印象的な名言です。スマホやパソコンの壁紙に設定し、座右の銘にしたくなりますね。
このセリフを選んだ理由
・「かわいくて汎用性がありそうなので」(49歳男性)
・「『ちゃんとやんねん』は結構印象に残るセリフだから。じーんとくる感じもあった」(51歳女性)
雑巾がけの一往復 ボール拾いの一本 スクワット無限回 その後の美味い飯で俺らの身体はできとんのや
烏野の春高敗退を見届けた宮兄弟に声をかけた際、この言葉を伝えた北は「この先怖いもんなんか無いわ」と続け、笑顔でその場を離れて行きました。
強い身体にこそ強い心がついてくると一貫している作中では、成長する過程で「食べて身体を育てること」と「敗北から立ち直ること」がよく描かれます。おそらく誰よりも地道な積み重ねを続け、健全な身体と心を育てた北のこの名言と笑顔は、今までのすべてがこれからの人生の糧になると伝えているようです。
このセリフを選んだ理由
・「なるほど、うまいこと言うなと」(50歳男性)
・「無駄なことは一つもないと教えられる」(55歳男性)
俺はバケモン達の宴に混ざれた人間や ラッキーやなあ
烏野戦終盤、ベンチで発した名言です。レベルの高い選手たちと同じ舞台でバレーができる喜びを噛みしめている様子が伝わってきます。
学校や職場でも、自分より能力が優れた相手と一緒に何かに取り組む機会があるはずです。萎縮しすぎた状態ではせっかくの貴重な機会を有意義に過ごせず、発見や学びのチャンスを逃してしまいます。「場違いかも……」と不安になったときには、この名言を思い出して肩の力を抜くとよいでしょう。
このセリフを選んだ理由
・「信介のこの言葉は自分への葛藤を感じるけど、その中に強さを感じるので」(52歳男性)
・「とてもポジティブなセリフなので」(51歳男性)
どや俺の仲間すごいやろってもっと言いたかったわ
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烏野との試合を終え後悔はないと断言する北ですが、「けどやっぱり悔しい」と口にしてこの名言を続けました。普段はあまり表情を崩さない北が後輩たちに向ける、柔らかい笑顔も印象的な名シーンです。
自身の引退を悔やむのではなく、現チームの解体を残念がる北に成長を約束する宮兄弟。時間に限りがある部活動の儚さと、引退後もつながる仲間との絆の美しさに青春時代を思い出し、思わず涙した方も多いのではないでしょうか。
このセリフを選んだ理由
・「試合に負けた後、引退するキャプテンから後輩たちへの最後のメッセージ。号泣しました」(55歳女性)
・「自分の仲間を『すごい』と言えることがすばらしいと思いました」(58歳女性)
『ハイキュー!!』とは
漫画『ハイキュー!!』は「小さな巨人」と称されたある選手に憧れを抱いた青年・日向翔陽が、バレーを通じて仲間たちとともに成長する過程を描いた青春スポーツ漫画です。
同作は2012年から2020年にかけて『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載。2014年からスタートしたTVアニメシリーズは、2020年時点で第4期まで放映されています。
『ハイキュー!!』は挫折や敗北から多くを学び、強くなる姿にスポットを当てています。スポーツの世界では避けて通れない「敗北」を噛みしめながらも、挫けず悔しさを糧に成長し続ける主人公たちの姿は、多くの読者に勇気や感動を与えたことでしょう。
壁紙に使いたくなるような北信介の名言や名セリフを紹介しました
今回実施した北信介の名言ランキングでは、毎日まじめに継続することの大切さや、仲間の個性を尊重し大切に想う気持ちが感じられるセリフが多くランクインしました。
大舞台でも緊張せずに練習と同じことができると断言し、本当に有言実行する北。しくじらない自信に満ちた北を構築するまでの積み重ねを思うと、頭が下がります。中でも「ちゃんとやんねん」は人生訓として壁紙にしたくなる名言です。
モチベーションの維持が難しくなったときや、継続できない自分に落ち込んだときは、北信介の名言からがんばるヒントを探してみてはいかがでしょうか。
調査時期: 2024年11月1日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計301人(男性:215人、女性:86人)
調査方法: インターネットログイン式アンケート
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