チームによっては主力級!? 巨人、2024年現役ドラフト注目選手6人。出場…

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 日本野球機構(NPB)は、12月9日に2024年度の現役ドラフトを開催する。同制度は各球団2人以上の対象選手を選出し、必ず1人以上指名する見込み。移籍の活性化により、出場機会に恵まれていない選手の新天地での活躍が期待される。ここでは、今年の現役ドラフト候補になり得る読売ジャイアンツの選手を紹介する。

 

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大江竜聖

・投打:左投左打

・身長/体重:173cm/82kg

・生年月日:1999年1月15日

・経歴:二松学舎大付高

・ドラフト:2016年ドラフト6位

 

 “左キラー”として知られる大江竜聖。しかし、今季は16試合の登板に終わるなど苦しいシーズンを送っただけに、現役ドラフトの対象になっても不思議ではないだろう。

 

 二松学舎大付高から2016年ドラフト6位で読売ジャイアンツに入団。高卒4年目の2020年にサイドスローに転向すると、同年は43試合の登板で12ホールドポイント(3勝0敗9ホールド)、防御率3.11とブレイクを遂げた。

 

 

 だが、翌2021年には47試合に登板して13ホールドポイントを記録するも、防御率4.09。2023年も32試合の登板で10ホールドポイント(4勝0敗6ホールド)を挙げるも、防御率4.09と安定感に欠けた。

 

 今季は16試合に登板し、5ホールドポイント、防御率2.63とまずまずの数字を残したが、夏場以降は二軍暮らし。与四球が多く、首脳陣の信頼を勝ち取ることができなかった。

 

 巨人は今オフ、石川達也や宮原駿介といったサウスポーの加入が決まっており、立場は厳しくなることが予想される。

 

 それでも、今季も対左打者には被打率.226を誇っており、左投手が手薄な球団であれば、注目の存在となりそうだ。

増田陸

・投打:右投右打

・身長/体重:179cm/88kg

・生年月日:2000年6月17日

・経歴:明秀学園日立高

・ドラフト:2018年ドラフト2位

 

 2022年にブレイクの兆しを見せるも、不本意なシーズンが続いている増田陸。正念場を迎えている選手だ。

 

 明秀学園日立高時代には高校通算34本塁打を記録。強打の内野手として注目を集め、2018年ドラフト2位で読売ジャイアンツに入団した。

 

 

 プロ入り後は故障に苦しんだ時期もあったが、高卒4年目の2022年に一軍デビュー。同年は69試合に出場し、打率.250、5本塁打、16打点と飛躍のシーズンを過ごした。

 

 ところが、昨季は状態が上がらず、まさかの一軍出場なし。高卒6年目の今季はオープン戦から9打数0安打と結果を出せず、ファームを主戦場とした。

 

 6月中旬に一軍昇格を果たしたが、チャンスを掴めなかった。6月21日のヤクルト戦では得点圏の場面で代打として打席に立つも、空振り三振。最終的には4試合の出場で5打数0安打に終わった。

 

 巨人は今年のドラフトで石塚裕惺(花咲徳栄)、荒巻悠(上武大)と多くの内野手を指名しており、来季はさらに厳しい立場になることが予想される。

 

 パンチ力が光るだけに、現役ドラフトの対象となれば注目する球団はありそうだ。

湯浅大

・投打:右投右打

・身長/体重:172cm/73kg

・生年月日:2000年1月24日

・経歴:高崎健康福祉大高崎高

・ドラフト:2017年ドラフト8位

 

 高卒7年目の今季は19試合の出場にとどまるなど、出番を増やせずにいる湯浅大。心機一転、環境を変えることも一つの選択肢となるだろう。

 

 高崎健康福祉大高崎高から2017年ドラフト8位で読売ジャイアンツに入団。高卒3年目の2020年にイースタン・リーグの盗塁王(22盗塁)に輝いた。

 

 

 すると、翌2021年は代走や内野の守備固めを中心に一軍で33試合に出場。同年は少ない打席数ながら、打率.385(13打数5安打)とバットで存在感を示した。

 

 さらに、2022年には自己最多の63試合に出場し、プロ初本塁打を記録した。

 

 ところが、昨季は左手の手術もあって4年ぶりの一軍出場なし。今季も長らく一軍に帯同していたが、門脇誠や泉口友汰の存在もあって、出場機会が限られた。

 

 巨人は、今年のドラフト会議で浦田俊輔(九州産業大)など内野手を上位指名。来季はさらに立場が厳しくなるが、俊足という武器もあるだけに、現役ドラフト候補の1人と考えられそうだ。

畠世周

・投打:右投左打

・身長/体重:186cm/82kg

・生年月日:1994年5月31日

・経歴:近大福山高 - 近畿大

・ドラフト:2016年ドラフト2位

 

 近年は故障もあって、登板機会が激減している畠世周。プロ9年目を迎える来季は正念場のシーズンとなるだけに、再起をかけたいところだ。

 

 2016年ドラフト2位で読売ジャイアンツに入団すると、ルーキーイヤーはシーズン途中から先発ローテーションに定着し、13試合の登板で6勝4敗、防御率2.99の好成績をマーク。今後も先発ローテーションとして期待されていた。

 

 

 しかし、翌2018年は腰の故障、2020年には右肩の肉離れを発症。故障に泣かされ、不本意なシーズンが続いた。

  

 2021年にはリリーフに転向し、自己最多の52試合に登板したが、翌2022年は27試合と登板数が半減。昨季は開幕前に行った右肘のクリーニング手術により、一軍登板がないままシーズンを終えた。

 

 故障が癒えた今季は二軍で37試合に登板し、防御率1.41の好成績を残したが、一軍ではわずか1試合の登板にとどまった。

 

 投手層が厚く、なかなか出番が回ってこない状況だが、一軍での実績はある投手。現役ドラフトの対象となれば、投手力に悩む球団にとっては狙い目となりそうだ。

岡田悠希

・投打:右投左打

・身長/体重:183cm/84kg

・生年月日:2000年1月19日

・経歴:龍谷大平安高 - 法政大

・ドラフト:2021年ドラフト5位

 

 高い身体能力を誇り、昨季は飛躍の兆しを見せていた岡田悠希。今季は下の世代の台頭もあって、出場機会が限られた。

 

 法政大から2021年ドラフト5位で読売ジャイアンツに入団。ルーキーイヤーは守備固めが中心となったが、一軍での出番を獲得し、ファームでは83試合の出場で打率.226、7本塁打、29打点と長打力を見せた。

 

 

 プロ2年目の昨季は二軍で90試合に出場し、打率.281、12本塁打、42打点と打撃成績が向上。一軍の舞台でもプロ初本塁打を放つなど、ブレイクの足掛かりを掴んだ。

 

 ところが、今季は開幕からファームでも苦戦。二軍では105試合の出場で打率.220、6本塁打、31打点、10盗塁と確実性に欠けた。

 

 一軍出場はわずか4試合にとどまり、打率.143(7打数1安打)という数字に。浅野翔吾や萩尾匡也との争いに敗れる形となった。

 

 一方、長打力や脚力には光るものがあり、水谷瞬(現:日本ハム)のように新たな環境で大化けするポテンシャルを秘めている。

 

 現役ドラフトの対象となれば、面白い存在となるだろう。

今村信貴

・投打:左投左打

・身長/体重:180cm/90kg

・生年月日:1994年3月15日

・経歴:太成学院大高

・ドラフト:2011年ドラフト2位

 

 先発、中継ぎとあらゆる役割をこなし、キャリアを積んできた今村信貴。近年は一軍での出番が減少傾向にあるが、経験豊富な投手の1人だ。

 

 2011年ドラフト2位で読売ジャイアンツに入団すると、高卒2年目に一軍デビュー。2018年は6月以降にローテーションに定着し、13試合の先発登板で6勝をマークした。

 

 

 2020年には5勝を挙げるなど、その後も先発として稼働していたが、2022年からリリーフに転向。

 

 同年は55試合に登板し、23ホールドポイント(2勝4敗21ホールド)、防御率3.57とフル回転の活躍を見せた。

 

 しかし、昨季は24試合の登板にとどまり、今季はわずか7試合の登板でシーズンが終了。それでも、二軍では42試合の登板で防御率2.03という数字を残した。

 

 先発、中継ぎの経験もあり、ロングリリーフといった起用法も可能。現役ドラフトの対象となれば、今村の経験を買う球団もありそうだ。

 

 

【了】