JRグループは2日、往復乗車券および連続乗車券について、2026年3月をもって発売終了すると発表した。往復乗車券の発売終了にともない、片道601km以上を往復する場合に往路・復路の運賃がそれぞれ1割引となる「往復割引」についても取扱いを終了(他の割引と併用する場合も含む)する。

  • JRグループが往復乗車券・連続乗車券の発売終了を発表。片道601km以上の「往復割引」も取扱いを終了する

JRグループが発売する普通乗車券は、片道乗車券(A駅からB駅までの乗車券)の他に往復乗車券(A駅・B駅間で「ゆき」と「かえり」を同じルートで利用する場合の乗車券)と連続乗車券(A駅からB駅で折り返すなどしてC駅までというように、片道または往復とはならない場合の乗車券)があり、往復乗車券を利用する際、片道の営業キロが601kmあれば「ゆき」「かえり」の運賃をそれぞれ1割引とする「往復割引」を適用していた。

往復乗車券および連続乗車券(JR各線と連絡会社線とにまたがる連絡乗車券も含む)の発売終了について、「交通系ICカード等の全国的な普及及びご乗車の都度インターネットでご予約いただけるサービスを多くのお客様にご利用いただいていることなど」により、「発売枚数が減少している」と説明。発売終了時期は2026年3月とされ、「詳細な日にちは決まり次第お知らせいたします」としている。発売終了後も、有効期間内の往復乗車券・連続乗車券は有効期間満了まで利用できる。

発売終了にともない、往復または連続の行程での利用に際して、「2枚の片道乗車券をお買い求めください」「指定席券売機では、現在とほぼ同じ操作でかえりのきっぷを購入できるよう検討しています」とのこと。学生割引等の割引証や、一部の特別企画商品(ジパング倶楽部等)についても今後、取扱いが変更になるという。詳細については決まり次第、各社サイト等で案内する。