ネオマーケティングは、「マイナ保険証」をテーマにした調査結果を11月29日に発表した。同調査は2024年11月15日~11月18日の期間、全国の20歳以上の男女のうち、マイナンバーカードを持っている1,000人を対象にインターネットを用いて行われた。
まず、マイナンバーカードの保有率を調査したところ、85.6%だった一方、作っただけで放置している割合も26.6%と一定数存在していた。
次に、マイナンバーカードを保険証として利用できることの認知度を調べたところ、全体の97.1%と、大多数が知っているという結果に。年齢別で見ると、男女ともに「30代」ではやや認知度が下がるものの、どの年代においても90%を切ることはなかった。
また、マイナンバーカードを健康保険証として利用登録することに対してどのように感じているか聞いたところ、全体的に「どちらともいえない」と回答した割合が多かったものの、どの層においても賛成派が優勢だった。性別では「男性」が、年代別では「20代」が、より賛成率が高い傾向にあった。
前述のマイナンバーカードを保険証として利用登録することに対して、「どちらかといえば反対」「反対」との回答者にその理由を聞いたところ、「カードの紛失・盗難が心配だから」が53.9%でトップに。次いで、「個人情報の漏えいが心配だから」が52.2%と続いた。
逆に「高齢者やITが苦手な人だと不便だと感じるから」「利用登録や設定が難しく、使いづらいと感じるから」といったITスキル不足にかかわる反対理由は比較的少なかったという。
次に、マイナンバーカードを健康保険証として利用登録する、メリットへの理解度について尋ねたところどの年代においても、半数以上が理解を示した。
また、実際に、マイナンバーカードを健康保険証として利用登録しているかを聞いたところ、現在の利用登録率は全体の61.1%で、登録予定者を合わせると82.2%になった。最も低い「20代」であっても56.5%と、半数以上が利用登録を済ませていることがわかった。
マイナンバーカードを保険証として、医療機関などで使用したことはあるか聞いたところ、全体の使用経験率は61.0%だった。また、妊娠・出産関連の受診や子どもの医療機関受診の付き添いなど、女性の方がより医療機関に訪れる機会が多いからか、「マイナ保険証」の使用率も女性の方がより高い傾向にあった。20代・30代においては、男女でそれぞれ15.8ポイント・18.4ポイントもの差が生じている。
また、マイナンバーカードに関して、何かトラブルを経験したことはあるか尋ねたところ、全体において「マイナンバーカードの読み取りエラー」が10.7%でトップに。
最後に、マイナンバーカードで、利用できたらいいと思うサービスを聞いたところ、「利用拡大は望まない」と、消極的な立場が全体の30.7%集まった。一方で、「選挙投票の電子化」「税務関連の手続き」「社会保障関連の手続き」「予防接種履歴や健康診断結果の管理・確認」を望む割合も、それぞれ30%以上集まった。